更新日:2025年04月09日 16:09
エンタメ

青学落研、営業活動での思い出。“カラオケイベントの司会”を任されたぐんぴぃは、なす術なく立ち尽くした

YouTubeチャンネル登録者数180万人を突破した「バキ童チャンネル」。 唯一無二の企画とキャラクターを活かした動画が支持される一方で、中心メンバーのお笑いコンビ、春とヒコーキが出会った青山学院大学・落語研究会についてのエピソード動画も強い人気を集めている。 そんな「青学落研の話」を、チャンネル出演者であり、青学落研出身者であり、春とヒコーキの学生時代からの友人でもある芸人・町田が振り返る。第4回は青学落研の活動である「営業」について。
スタジオジブリ前で撮影されたぐんぴぃ

スタジオジブリ前で記念に写真を撮るぐんぴぃ

学外で初めて落語を披露することに

思い出深い営業。 営業とはいくらかの出演料をいただき、落語などを僕たちが披露しにいく、いかにも落語研究会の活動といったものである。 しかし、この営業であるが、土岡が会長になった3年時まで当時の私達は存在すら知らなかった。 それはなぜかというと、それまでの青学落研の会長達は、青学落研あての営業の依頼の手紙やメールを全て見ていなかったのである。 そこで一味違うのが我らが土岡、新会長の改革として、落研あての手紙やメールをチェックしはじめた。 「あの、会長になってわかったんですけど、営業の依頼が今までウチの部活あてにきていました。全てを無視していたのですが、これからは依頼に行きたい人を募ってどんどんやっていこうと思います」 当時の衝撃はよく覚えている。入学してから3年時まで、ほとんど学内でしかやれる機会がないと思っていた落語を披露することができる…!世界が広がる気持ちであった。

交通費程度の金額では割に合わない体験

しかし、当時を振り返り、なぜ土岡以前の会長たちは全く営業の連絡を無視するようになっていったのか、今ならばよくわかる。 落研にとっての営業は、“行き損”だったのだ。 落研にくる営業の代表例、老人ホームへの慰問での出来事を例にとろう。 老人ホームの営業はレクリエーションイベントの一環として、大学生の皆さんの落語を聴きましょうといった具合で昼過ぎ頃にやらせていただくのだが、ウケるとか滑るとかそういう次元ではなかった。 基本的には話を聴いてもらえない。寝てる人も大勢いた。なんなら野次みたいなのも飛んできた。 「あの人たちだれぇ〜?」 「うるさ〜い!」 「やめさせて〜!」 交通費程度の額をもらってその体験をするのはいささか割りに合っていなかった。 ところが、土岡、ぐんぴぃをはじめとする青学落研エリート集団(青山学院的には底辺集団だが)の我々はそんな体験でさえ大変に刺激的であった。 3年にもなると部室でダラダラすることにも飽ききっていたのである。
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落語とカラオケイベントの司会を任されることに
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ぐんぴぃの友人。芸人としての活動もしている。@saisaisai4126

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