全盛期の年収は5000万円だが詐欺で…金萬福(70歳)が振り返る成功と苦難の日々。夢は「安くてお腹いっぱいになる店を出したい」
伝説の『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)でひときわ大きな存在感を示した、料理人・金萬福のインタビュー。前編では生死に関わるほど過酷だった同番組のロケについて振り返ってもらったが、後編では番組内で築かれた交友関係について聞き出したいと思う。
腕に覚えのある芸人らがしのぎを削る『浅ヤン』だったが、そんななかで金が特に育んでいたのは盟友・江頭2:50との友情。加えて、演出家・テリー伊藤と二人三脚で歩んだ日々、多くの芸能人との知られざる親交が今の金を形作っている。
今回、あきらかになるのは金が直面した成功と挫折、そして彼が大切にする友情と家族愛だ。
――『浅ヤン』の共演者とは、今もお付き合いがあるんですか?
金:2~3週間くらい前に玉ちゃん(浅草キッドの玉袋筋太郎)のお店に飲みに行ったですよ。
高須さん(『浅ヤン』のディレクターだった高須信行氏)は博士(浅草キッドの水道橋博士)と一緒にYouTubeをやってるじゃん。まだやってるかは、わかんないけど。
――今、浅草キッドの2人は関係が少し微妙なところがありますよね。
金:そ~う。玉ちゃんのお店に飲みに行ったけど、ほかのお客さんはたぶん2人の仲を知らないと思う。でも、みんなにそれは言えないね(笑)。
――キッド以外で、当時の出演者で仲が良かった人はいますか?
金:いっぱいいるけど、エガちゃん。
――金さんは、江頭さんのYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」に何度か出られていますよね。
金:出てますね。今でもたまに、プライベートでごはんを一緒に食べに行くんですよ。
――江頭さんはよく、「胸の大きい女の子の画像が金さんからいっぱい送られてくる」と言っています(笑)。
金:エガちゃんは顔よりも胸が大きい子が好きだから、送ってます。彼に頼まれたから。ハハハハ! 僕の友だちがいろいろ探して、見つかったらエガちゃんに送りますよ。
――「エガちゃんねる」で見ましたけど、10人くらいの女性の画像を続けざまにLINEで送ってましたね(笑)。
金:たぶん、もっとあるよ(笑)。いろいろ探した。ハハハハ!
――金さんとエガちゃんの2人で、よく大人のお店にも行っていたという話も聞きました。
金:行ってましたねえ。エガちゃんにお店を教えてもらったの。彼、本当にああいう感じが大好き。
――本当に仲良しですね(笑)。ちなみに、『浅ヤン』の総合演出だったテリー伊藤さんにはどういう印象がありますか?
金:今、すごい優しいよね。でも、昔は怖かったよぉ。テレビ界で有名。ADさん、みんな言ってたですよ。「本当に怖い!」って。みんな、そういうイメージが強かったよ。僕もあのときはそうだったと思う。
――『浅ヤン』の伝説で、午前のロケにいたADが午後にはいなくなっていたという話をよく聞きます(笑)。
金:ありました! 途中で逃げちゃうんですよ。車で渋谷の交差点で停まっていると、ADさんがドアをバーっと開けて逃げちゃうんですよ。
――信号待ちのときに逃げちゃうんですか(笑)。
金:そう。給料も一切いらなくて、逃げちゃうから。何人かのADがそうやっていなくなった。1~2人だけじゃなくて、何人が逃げちゃった。よくあった。いや、今は全然違うよ? 今のテリーさんは本当に優しい。たぶん、年とったから優しくなったんじゃない?

金萬福さん
玉袋筋太郎の店に飲みに行った
エガちゃんとは今でも仲良し
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