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すぐに職場を辞めた18歳の新人女性の顛末。男子禁制の寮に彼氏を連れ込み…注意されたら「じゃあ、辞めます!」

 いま、職場にはちょうど“新人”が入ってきた頃だが、“職場に馴染めない”、“思っていた業務と違った”など、さまざまな理由ですぐに辞めてしまう人もいる。  そんななかで、今回は“恋愛を優先した”がゆえに退職した女性2人のエピソードを紹介する。

恋にすべてを賭けた新入社員

上司に挨拶をする新入社員の女性

※写真はイメージです。以下同

「本日付けで退職させてください!」  ある日、加藤尊さん(仮名・40代)は、新入社員Sから届いたメールを見て驚愕した。 「入社してわずか3か月ですよ。一番“しんどい時期”だとは思っていましたが、まさかこんな展開になるとは……」  Sは地方の大学を卒業し、右も左もわからないまま東京での社会人生活をスタートさせた。不器用ながらも仕事は一生懸命で、夜遅くまで残業することもあったという。  しかし、1か月ほどが経ち様子が変化したそうだ。 「仕事が残っていても定時で“ピタッ”と業務を終わらせて、帰宅を急ぐ姿が目立つようになりました。先輩や同期との飲み会にも参加しなくなったんです」  そして、Sから聞かされたのは予想外の報告だった。 「クラブで外国人の彼と出会ったんです!」

メールで退職届を送付、その後は音信不通に

「驚きましたが、それ自体はなにも悪くありません。若いときは恋も大切ですし……」  問題は、そのスピード感だった。 「聞けば、出会って1週間で同棲をはじめたというじゃないですか。さらには、『彼のビザが切れそうで、強制送還になるかもしれません』と報告されたんです」 「結婚すれば、彼は日本にいられるんです」と真剣な顔でいうSに、思わず言葉を失った。  相手国にもよるが、国際結婚に必要な手続きには時間を要し、取り寄せる資料も多いそうだ。結局、書類に不備があり、Sと彼との“日本での婚姻”は受理されなかったという。 「彼は帰還命令を受け、逃げ出すように帰国したそうです。そしてSも彼を追うべく、メールで退職届を送ってきたわけです」  その後、加藤さんが電話をしても出ることはなく、そのまま音信不通となった。 「おそらく、Sは身勝手でダメなことだとは理解しつつも、止められる人が周りにいなかったのではないでしょうか」  突然の出会い、突然の同棲、突然の帰国。本当に運命的だったのか、結婚詐欺のようなものだったのか……。 「先輩としてなにができたのか、なにを言ってあげるべきだったのか、今でもわかりません」
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寮の規則を破って彼氏と…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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