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現役セクシー女優が“オトナのお店”で働いた場合の給料は?地方の出稼ぎで「稼げる日給」を元女優が暴露

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」が、自身の経験や周囲の業界人から聞いた話をもとにお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半で引退を決意し、ライターへ転向。現在はメディア出演も積極的に行っている。

夜職における「出稼ぎ」の裏事情

たかなし亜妖

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 夜職界隈での「出稼ぎ」とは言葉の通り、遠方へ飛んで一定期間の労働を経て賃金を貰う働き方のこと。大人の男性向けサービス店における出稼ぎの平均滞在期間は10日以上、1日の拘束時間は12時間以上と少々ハードだが日給保証が出るため、歩合制の世界ではありがたい話だ。  しかし、近頃は最大のメリットである保証も雲行きが怪しくなっている。最低ラインの稼ぎが見えるのは嬉しいことだが、以前より提示される金額が大幅に下がり、地方へ行く意味がなくなっているらしい。  一般素人でも12時間待機7万円保証が、現在は5万円以下。さらに寮費や雑費などを引かれると、手取りがかなり低くなってしまう。  それなりに集客できたコロナ以前は、12時間待機7万円以上の保証を払える余裕があった。完全歩合制だからこそ数万円の保証はキャストの安心材料となり、そこを超えたら万々歳。保証が7万なら、10日間頑張れば引かれものを考慮しても約70万円の確約があったといえよう。

出稼ぎで求められる3つの条件

「ちょっと我慢すれば、このくらいの給料が手に入る」と割り切れるタイプは出稼ぎ労働の方が向いていて、あえて在籍店を作らない女の子も当時は多かった。  しかし最近は需要と供給が比例しないせいで、気軽に地方へ飛べる条件は揃っていない。出稼ぎで受け入れられる条件の一例は以下の3つ。 ・宣材写真の顔出しOK(一部orフルモザイク希望は保証ダウン) ・滞在期間は10~14日間から(1週間以内は特別な肩書きがある人のみ) ・1日に日記を5~10件上げる(1件でも足りない場合は保証なし)  働くうえでのハードルが上がり、条件をクリアしても「保証5万円」の世界へと変わった。労働環境は年々悪化しているといっても過言ではないだろう。  わざわざ遠方へ足を延ばしたのにも関わらず、初日からお茶(=1人も客に着かないこと)を引く例も今は少なくないらしい。初日に寮費や道具類などの経費を先に徴収するお店も多いため、1日目の手取りが日給5000円程度だった話も聞いたことがある。元の日給保証が低いのに稼げない+支払うものが多ければ、見事に昼職以下の手取りになってしまうのだ。  悪質な店でなくとも、集客が厳しいのはどこも同じ。実際「行列ができるオトナのお店」なんてもうとっくになく、出稼ぎや在籍の女の子ばかりが増え、今は業界全体が四苦八苦している状態なのである。
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セクシー女優が在籍する店も珍しくない状況に…
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya

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