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30歳芸人、“軽トラキャンピングカー”生活のリアル。「早く普通に暮らしたい」けど、辞められないワケ

 “売れるまで軽トラキャンピングカー住みます芸人”として一部で話題、お笑いコンビ「コンピューター宇宙」はっしーはっぴーさん(30歳)。
はっしーはっぴー

はっしーはっぴーさん

 彼はなぜ、軽トラキャンピングカーで暮らしているのか。実際の住み心地はどうなんだろうか? 詳しい話を聞いた。

人生初のDIYがキャンピングカー

軽トラキャンピングカー

プロと作った軽トラキャンピングカー

「もともとキャンプ好きでも何でもありません!」  はっしーはっぴーさんはそう語る。“25歳までに絶対売れる!”と信じて疑わなかったというが、現実は厳しく、そんな状況を打破するために始めたのが、軽トラをキャンピングカーに改造して住むことだった。 「ホームレスになるか事故物件に住むか、軽トラキャンピングカーに住むかの3択を考えて、その中でやっている芸人がいなかったのが、軽トラキャンピングカーに住むことでした。もう『これだ!』と思いましたね」
玄関

こちらが玄関

 小学校時代に「図工は好きだった」というが、キャンプはおろか、DIYなどの経験も皆無だったというからすごい……。 「DIYの一発目がキャンピングカーでした(笑)。でも一発目でよかったです。もし椅子とかを作った経験があれば、キャンピングカーを作るのがどれだけ大変かわかるから、やろうと思えなかったので。“やるしかない!”で乗り切りました。というか、もう家も解約しちゃったし、乗り切るしかなかったので」  1台目の軽トラキャンピングカーは実家に住みながら2ヶ月間かけて作った。製作費は色々な人の助けもあって、10万円ほどで済んだのだとか。 「純粋に楽しかったですね!誰もやったことがないから、ここから芸人としての人生変わるぞーって」

意識したのは取材・撮影での“取れ高”!

屋上

取れ高のために作った屋上

 結果として、「水曜日のダウンタウン」や「アメトーーク!」などの有名番組に出演することができた。だが、YouTubeは「全く伸びませんでした」と苦笑する。 「バズるだろうなって思ったけど、全然でした。数百回再生とか。見せ方が下手なのかもしれないです」
屋上

屋上でテントを張って寝ることもあるとか

 さておき、住み心地はどうなのか。1台目の軽トラキャンピングカーは「どこからでも虫が入れる劣悪な環境でした」と話す。 「完全に素人が作ったゆえに、穴だらけでゴキブリとか虫が入ってきました。でも今住んでいる2台目のキャンピングカーはプロといっしょに作ったので完璧です。窓を開けっぱなしにしておく以外で虫が入ってくることはありません」  取材時には、2台目のキャンピングカーで都内某所の駐車場まで来てもらったが、圧巻のクオリティだった。まず壁が新築マンションのようだし、大きな窓に、折り畳めるテーブルに、収納兼椅子に……。そのうえ、屋上まであるのだ。 「今日みたいな取材のときに『まだ何かありますか?』って聞かれて、むしろ『もういいです!』と言わせるくらいに取れ高があるようにたくさん仕掛けを作りました。屋上ではテントを張って寝ることもできます!」  筆者同様、カメラマンも「これはすごい取れ高だ」と関心していた。
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軽トラキャンピングカー生活のリアル
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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