ドジャース3連覇のカギを握るのは佐々木朗希?「第二のリベラ」待望論が過熱しているワケ
今年のワールドシリーズは、6年ぶりに第7戦までもつれ込んだ末にドジャースがブルージェイズを撃破。1998~2000年に3連覇したヤンキース以来となる、ワールドシリーズ連覇を達成した。
ただし、ドジャースが連覇の記録を伸ばすためには、チーム内の新陳代謝が必要不可欠。野球統計サイト『Baseball Reference』によると、打数なども加味した今季のドジャース野手陣の平均年齢は30.7歳。これはフィリーズの30.3歳を上回りメジャー最年長だった。
複数年契約を結んでいるフレディ・フリーマン(35歳)やムーキー・ベッツ(32歳)など主力の野手は軒並み30代に突入しており、年齢的にもパフォーマンスは下ることがあっても上がることは考えにくい。1~2年以内に相当な血の入れ替えを敢行しなければ、世代交代に失敗する可能性もある。
また来季に関していえば、野手陣の世代交代以上に重要となるのが守護神をどうするか。今季は左腕のタナー・スコットがチーム最多となる23セーブを挙げたが、シーズン終盤は不安定な投球を繰り返し、チームの失速にもつながった。
ポストシーズンでは、救世主のごとく佐々木朗希が登場したが、本人は先発へのこだわりを隠していない。佐々木のリリーフ起用はあくまでも暫定的なものだった。
それでも短いイニングだからこそ、佐々木は躍動感を見せ、将来的に守護神の座を任せるにふさわしいと感じたファンも少なくないはずだ。常時160キロを超えるフォーシームと落差のあるスプリットは紛れもなく守護神としてより威力を発揮するだろう。
「悪の帝国」再来?大谷率いるドジャースの圧倒的戦力
潤沢な資金を武器に大谷翔平を筆頭としたスター選手をそろえ、「悪の帝国」と呼ばれることもあるドジャース。四半世紀前のヤンキースもまた、金満補強を繰り返し、「悪の帝国」と呼ばれ、全米にアンチも増殖した。 黄金時代を築いた当時のヤンキースには、大谷翔平のような絶対的な存在がいなかった。実際に、連覇した3年間にMVPとサイ・ヤング賞に選ばれたヤンキースの選手は皆無。その代わり「コア4」と呼ばれる生え抜きの4選手がチームの主力として躍動した。 コア4の代表格は遊撃手のデレク・ジーターだった。俊足・好打・好守と三拍子そろった名プレーヤーだったが、何より光ったのは、ポストシーズンでの勝負強さ。まさに“勝つ野球”を体現し、“ザ・キャプテン”という呼び名にふさわしい選手だった。 他に捕手のホルヘ・ポサダ、左腕のアンディ・ペティット、不動の守護神マリアノ・リベラがほぼ同時期にヤンキースを支えた。 また、冷静沈着なジョー・トーリ監督の采配も大人びたチームにフィット。1996年の優勝を含めて5年間で4度の世界一は、20世紀最後の快挙だったといえるだろう。 今のドジャースは、当時のヤンキースに匹敵する補強を見せている。来季は26年ぶりのワールドシリーズ3連覇、さらにその先には1949~53年にやはりヤンキースが達成したメジャー記録の5連覇も視界に入ってくるはずだ。
連覇記録を伸ばすには「世代交代」がカギ
佐々木朗希の起用法がチームの命運を握る
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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