大谷翔平&佐々木朗希に“大ブーイング”必至か…32年ぶりWS進出「ブルージェイズ」との“根深い因縁”
2025年のメジャーリーグは、残すところワールドシリーズ(WS)のみ。今年は、ドジャースとブルージェイズの初顔合わせとなった。
ドジャースは、ナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズをスイープ。一方、ブルージェイズはマリナーズとのア・リーグ優勝決定シリーズが第7戦までもつれ込む大激戦だった。
同シリーズは、第2戦を終えて0勝2敗、第5戦を終えて2勝3敗、そして3勝3敗で迎えた第7戦も7回途中まで2点ビハインド。ブルージェイズはそんな数々の逆境をはねのけて、実に32年ぶりに世界一を決める舞台に駒を進めた。
30球団で唯一、カナダに本拠地を置くブルージェイズは、1977年のエクスパンションでリーグに加入。ロベルト・アロマーやジョー・カーターを擁した1992~93年にワールドシリーズ連覇を成し遂げ黄金時代を築いた。
その後は、ヤンキースやレッドソックスなど強豪ひしめくア・リーグ東地区で苦しいシーズンが続いたのは言うまでもない。1994年以降、地区優勝を遂げたのは2015年、そして今季が過去約30年間で2度目だった。
昨季は74勝88敗の成績で地区最下位に沈んだブルージェイズは、今季も前評判は高くなかった。しかし、開幕から安定した戦いぶりを見せ、首位争いを繰り広げると、最後はヤンキースとの激戦を直接対決の勝敗差で制し、ア・リーグ最高勝率の第1シードとしてポストシーズンを迎えた。
結果的に32年ぶりにア・リーグ制覇を遂げたブルージェイズだが、ほんの数か月前は“チーム解体”の危機に直面していた。
チームの顔でもある主砲ブラディミール・ゲレーロJr.と今季開幕直後に14年5億ドル(当時のレートで約730億円)の大型契約を結んだが、それまではFAを前に他球団へ放出される可能性が噂されていた。
他にも、昨季オフにスター遊撃手のボー・ビシェットの放出が取り沙汰されるなど、チームは再建モード入りの一歩手前だった。
そんな状況を招く遠因となったのが、大谷翔平と佐々木朗希の2人である。ブルージェイズにとって、この2人は“因縁の相手”と呼べるかもしれない。
大谷がエンゼルスからFAになった2023年オフ。多くのチームが二刀流スタープレーヤーの争奪戦に加わった。そのうちの一つがブルージェイズであり、最後はドジャースとの2択にまで残っていた。「大谷がブルージェイズと契約するために、トロント行きのプライベートジェットに搭乗した」という“誤報”を記憶している日本のファンもいるだろう。しかし、結局、大谷はドジャースと大型契約を結んだ。
大谷への求愛が実らなかったブルージェイズだが、その1年後に再び日本人相手に大失恋を経験した。その相手が、昨季オフにポスティングを利用してロッテからメジャー移籍を模索していた佐々木である。
当時の現地報道によると、佐々木もまたメジャー移籍にあたり、複数のチームと面談を行い、最終的にドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に絞っていた。そのうちパドレスが脱落し、佐々木獲得を巡る争いはドジャースとブルージェイズの一騎打ちに……。
しかし、当初から予想されていた通り、佐々木が選択したのは大谷、山本由伸がいるドジャースだった。佐々木のドジャース加入が決まり、ブルージェイズファンが悲嘆に暮れたのは想像に難くない。
2年連続で日本人スター選手の争奪戦に敗れたことで、チーム解体の危機も味わったブルージェイズ。それだけに、今季の思わぬ躍進には喜びもひとしおだろう。また、ブルージェイズやそのファンとすれば、大谷と佐々木は“ブルージェイズを振った日本人”として胸に刻まれていることになる。ロジャーズ・センターで、2人に対して大きなブーイングが響き渡ることは間違いない。
長年低迷したブルージェイズが32年ぶりにWSへ

2025年8月、談笑するドジャース・大谷翔平とブルージェイズのブラディミール・ゲレーロ・ジュニア
写真/産経新聞社
“チーム解体危機”からの復活劇
大谷翔平・佐々木朗希との“因縁の背景”
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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