チケット転売だけじゃない! アーティストを悩ませるグッズ転売、定価の5倍の例も…
大手サイト「チケットキャンプ」が摘発、5月にサービス停止するなどチケット転売問題に大きな展開があった。だが、チケットと同じくファンやアーティストを悩ませているのが、物販の転売だ。日程の入ったツアーTシャツや数量限定など、会場でしか手に入らないグッズはネットでも値段が高騰しやすく、転売ヤーのターゲットとなりやすい。
「物販はチケットに比べてリスクが低く、ラクに儲かります。購入できる数が制限されていても、一度買った後、別な列に並びなおせば、気づかれることも少ない。ファンを装って『今日来られない友達にどうしてもほしいと頼まれたので……』と前後に並んでいる人に買わせたり、よくわかっていないスタッフにつけこんで、個数制限を無視したり、手に入れる方法はいくらでもあります。物販側のオペレーションがしっかりしていないと、暴動状態になりやすく、騒いだ者勝ちなのが現状」(転売ヤーのY氏)
大規模なコンサートでは会場の外に物販コーナーがあることも珍しくない。チケット代を払わずともグッズは手に入るので、転売ヤーも容易に入り込むことができる。近年は混乱を避けるため、開場の数時間前から物販コーナーを解放することも多い。
「同じ会場で何公演かあって、後日のチケットしか取れなかったとき、初日は物販のためだけに行くこともあります。売り切れたら悔しいので(苦笑)」(26歳・女性)
こういったコアなファンのためにSNS上で「物販代行」を行うケースも。基本的にはファン同士の助け合いだが、なかには商品の値段に加えて“手数料”を上乗せする者もいるという。
「仕事の都合で開演ギリギリにしか行けなかったので、ネットの募集を見て頼んだら、商品代に1500円上乗せされていました。『2時間も並びましたけど、ゲットしましたよ!』と言われたので、特にごねませんでしたが……。足元の大きなキャリーケースいっぱいにTシャツが詰まっていたので、数万円は儲けたはずです」(同)
1
2
【関連キーワードから記事を探す】
スポーツ観戦のユニフォーム、ディズニーの耳、どこまで着けて帰る? ファン調査
チケット転売だけじゃない! アーティストを悩ませるグッズ転売、定価の5倍の例も…
転売目的!? 池袋でレアアニメグッズを買い取る“偽オタク問題”「このオッサンは明らかに作品を見てない」
若くてカワイイ女子が夢中になる「“イケメン”アニメ」の応援上映に潜入してみた
メンズ地下アイドルの過酷すぎる世界。取材翌日にメンバー2人が突如として脱退…
頭脳警察が有人ライブを決行。コロナにもめげない70歳のオーラ
彼女が号泣した悲惨な秋デート。クラシックコンサートで失態続き…
AKB48チーム8は「みんなが集まれば最強!」 4周年ライブに見た成長と魅力
譲ったチケットを“転々売”されファンクラブ追放…チケット取り締まりの思わぬ弊害
チケット転売だけじゃない! アーティストを悩ませるグッズ転売、定価の5倍の例も…
東京五輪チケット高額転売の裏側。開会式A席は144万円も!
当日券も期待大!何でもいいから東京五輪を見たい人にオススメの競技は?
東京五輪穴場競技ベスト10。早めにチケットを買うべきは…?
2020年東京五輪“プラチナチケット”をゲットする極意
転売にも積極的な海外のチケット事情――あえて最前列の席を売らないアーティストも