「サッカーをやめようと考えていた」田中パウロ淳一が、日本一“バズる”Jリーガーになるまで
―[インタビュー連載『エッジな人々』]―
ぶどう園や畑に囲まれた、山のなかにあるスタジアムに5000人のサポーターを集める男がいる。Jリーグでも異例の黒いユニフォームの背中に輝く、77番。田中パウロ淳一だ。取材では“何でもやる”神対応。制服姿、決めポーズ、何でもござれ。今、最も注目されるJリーガーの素顔に迫った。

田中パウロ淳一選手
日本一“バズる”Jリーガー
絶対にJリーグに戻ると、心に誓った地域リーグ時代

──“西山ダディダディ”や“エッホエッホ”など(※3)バズるゴールパフォーマンスに注目が集まった一方で、プレーでも得意のドリブルや左足のキックが光りました。一時はサッカーをやめることも考えていたそうですが、30歳を過ぎてのブレイクの裏には何があったのですか。
田中:たとえば松本時代の’21年(J2)なんて一度もスタメン出場がなく、途中出場しても終盤の時間稼ぎ役ばかり。「こんな状態でサッカー選手をやっている意味があるのかな……」と思っていました。実際に契約が切れた時はJリーグからのオファーがなく、サッカーをやめようと考えていました。ただ、栃木シティに拾ってもらったことで気持ちを新たにできたというか。(※4)今矢監督は海外での経験が長く、ネガティブなことを指摘するよりも、ポジティブに強みを評価してくれる。もちろんサッカーでは監督の好みが強く出るのはわかりますが、僕はそれまでどちらかといえばマイナス部分ばかりを指摘されていましたから。プレーでは「守備ができない」とか、SNSにしても「できればやってほしくない」と指摘されたり。そういう意味でこのクラブとの出合いは転機になりましたね。
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