ジョブチューンでローソン“唯一の不合格”カルボナーラを実食して分かった「マズいわけではない」真の理由
大手コンビニやカフェなどのメニューを超一流料理人が厳しく判定するテレビ番組「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」で5年ぶりにローソンの惣菜商品がジャッジされました。今回はからあげクン40周年を記念して開発された「サクッと!からあげクン」を筆頭に、ローソンの人気惣菜がずらりと並び、結果は9品合格(うち7品満場一致)という好記録を達成。番組を見た後すぐにローソンに駆け込んだという人もいることでしょう。確かにローソンの惣菜開発力には目を見張るものがあります。
しかしながら唯一不合格だったのが、「ソースたっぷり生パスタ カルボナーラ」。この結果を見て、「ローソンはパスタがイマイチなの?」と気になった人は少なくないでしょう。今回は、不合格のカルボナーラを実食して理由を考察してみます。


カルボナーラと言えば、たまご。はじめにローソンカルボナーラの現在地を冷静につかむために、今回の10品以外に視野を広げて、“たまご商品”をチェックしてみました。
そこで気がついたのは、ローソンはたまご商品のヒットメーカーであるということ! 今や海外観光客からも大人気のたまごサンドは、ローソン指名で探す外国人も多いようで、私も以前コンビニのたまごサンドを比較する企画において、ダントツ1位に選んだことを思い出しました。
また「ふんわりたまご蒸しケーキ」は、ビジュアル・味・コスパ面で三拍子そろった傑作パン。飽きずにリピートしたくなるたまご商品を開発するノウハウには相当長けていそうです。それではカルボナーラの実食に入りましょう。

結論から申し上げると、今回の不合格は“おいしくない”というお墨付きをもらったわけではないということです。コンビニの商品開発ではたまごの半熟感を生かすことに制約があります。レストランで提供されるカルボナーラは本物のタマゴを加熱しすぎることなくソースに仕立てることが可能である一方、すぐに食べずにレンジ加熱が大前提となるコンビニカルボナーラは、たまご本来のレア感や風味を生かしにくいのです。
ここからは推測になりますが、ローソンでは熟考の上で濃厚な生クリームを採用し、“レストランにはない味”を追求したのではないでしょうか。番組ではジャッジをするのがレストランのシェフであるため、料理人がイメージするカルボナーラとは大きなギャップが発生してしまった可能性があります。

ちなみにレンチンしてもとろける加工たまごは、食品加工技術の進化によって再現性は高く、たまごの良いとこ取りをしています。しかしながら厳密には本物の味わい(旨味・コク・雑味など)とはやっぱり異なります。
まとめると、今回のカルボナーラの場合、不合格が持つ意味は“マズイ”ということではなく、専門店にはない生クリームリッチなカルボナーラとして広く愛されているのが真実なのかもしれません。

カルボナーラの不合格理由を考察すると、コンビニパスタの限界と可能性が見えてきました。
ローソンは「たまご商品のヒットメーカー」

「ソースたっぷり生パスタ カルボナーラ」599円
コンビニでカルボナーラを作るのは難しいのか?

カルボナーラのメイン具材といえば、たまご、ベーコン、生クリーム。見た目では条件がそろっているように見えます。

食品加工技術によって高い再現性を持つ加工たまご。レンチンしてもとろーり感がスゴイ。
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食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。
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