食べ物の勝手な撮影は是か非か? 飲食店のホンネ【写真撮影肯定派の意見】
デジカメの普及、携帯電話の写真機能の向上、スマートフォンの普及、そして何よりも一人一人が情報を発信することができるTwitterやFacebookの人気によって、気軽に食事を写真に撮ってアップする人はここ数年で急増している。こうした店内における撮影について、飲食店側がどのように思っているのだろうか。飲食店関係者に話を聞いてみることにした。
⇒【写真撮影否定派】の意見はこちら
https://nikkan-spa.jp/222283
◆写真撮影肯定派
「どういう食べ方をされようが、何をしようが、お出しした以上はお客様の自由だと思います。食べログやブログ、Twitterなどでいろいろ書かれるのも自由です。こちらは美味しいモノをがんばって提供するのが仕事ですから、やましいこともありませんしね。『ブログ見て、ずっと来たいと思ってたんです』なんて言われると、こっちも嬉しいですしね」(都内・洋食店店長)
「昔はテレビや雑誌くらいしか、お店を紹介してもらってお客さんが呼べるものってなかったでしょう。でも、最近はインターネットのおかげで昔なら絶対に来てくれないような所に住んでる人が、わざわざ来てくれるようになった。先日も東京に住んでるって方が『インターネットで評判だったから、来てみました』って、わざわざ来てくれたんです。こういう恩恵が与れるわけですし、写真撮影はぜひぜひしてください!って思います。あと、インターネットの評判ってすごいですから、こっちも仕事を頑張んなきゃ! って思います。そういう意味じゃ、写真撮影は歓迎ですね」(愛知県・鰻屋店主)
「ラーメンって、意外と見た目が重要だと思うんです。味の説明を延々とされても『食べたい!』って気持ちにはあんまりなれないもんです。でも、写真だと不思議なことに食べたくなるもんなんですね。だからこそ、口コミよりも写真というものを使った方が集客に繋がりやすいんです。わざわざ麺を箸ですくって、雑誌やテレビみたいに撮ってる方を見ると、心の底から『ありがとうございます』って思います」(都内・ラーメン店店長)
「出されたものはお客様のもの。どうされようと自由です」(神奈川県・カレー屋店長)
などなど、「お客さまの自由」や「宣伝に繋がるから」という理由が多い。だが、肯定派であっても「周囲のお客様を不愉快にしないなら」という但し書きをつけていたのも印象的だった。
とにもかくにも、お店のルールで禁止されているなら素直に従うのが人の道。その辺は「空気を読んで」撮影するのがいいのではないだろうか。 <取材・文/テポドン>
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