65億PVサイト「DECOLOG」が雑誌に進出した理由

月間ページビューが最高65億、想定ユニークユーザー数900万人という女性向けモバイルサイトDECOLOGを運営するミツバチワークス。あまり知られていないが、サイト運営の他に雑誌「DECOLOG PAPER」、全国4大都市で開催される巨大フリマ「ガールズフリーマーケット!」など、ネット・雑誌・リアルイベントのすべてを網羅する新しいタイプのメディアなのではないだろうか。そのすべてを統括する光山一樹代表は、低迷する雑誌メディア、スマートフォンによって増える海外からの新規参入など、激動する業界をどう見ているのだろうか?

※前回のインタビューはコチラ⇒「ステマは何も残らない」光山一樹氏
http://nikkan-spa.jp/240112

◆雑誌とインターネットのせめぎ合いは終わらない

――出版不況といわれるなか、あえて雑誌に進出された理由は?

 雑誌「DECOLOG PAPER」を作ろうと思ったのは、ブロガーのコたちが、もっと活躍できる場所を作ろうと思ったのが背景です。とりあえず一度自分たちでやってみたいとわからないということで、雑誌コードも自社でとったんです。

――雑誌とインターネットのせめぎあいははまだ続くと思いますか

 続くと思います。もう戻れないと思います。雑誌の良さっていうのはDECOLOGのようなインターネット的なボトムアップの中では生まれないと思います。誰か惚れ込む人がいて「この企画で行こう!」「この子で行こう!」というような編集方針と絡まったものではないと。最初はインターネット的な考え方を雑誌に持ち込もうと考えていたのですが、雑誌についてはボトムアップをやめたんです。インターネットとしてはいいんですけど、「毎月買って読むの?」ってなるとそうはならないなって。

――雑誌に愛着をおもちなんですね

 僕はもともと本が好きで、本屋さんになりたかったんです。学校を卒業してTSUTAYAなどをやっている「CCC (カルチュア・コンビニエンス・クラブ)」に入社したんですが、入ってすぐに出向になったんです。今はもうなくなってしまったんですけど、「DIREC TV」という衛星放送の会社の立ち上げに携わっていました。そこからデジタルのお仕事になってしまったんです。自分としては「本屋さんになりたかったんだけどなー」って(笑)。でもインターネットの人ってたいてい紙は好きですよ。憧れがあるというか。自分たちが作るものっていうのは、インタラクティブで早いし、面白いけど残らないんですよね。でも紙って残るし、文化っていうとあれですけど。文化の塊というか。僕はすごい紙が好きなんですよ。関わらせてもらって超ハッピーだなと。

 なので雑誌以外にも色々やりたいですね。書籍もやりたいですし。DECOLOGの中にはおもしろい話がいっぱいあるんですね。そういうのを出していきたいんです。けれどその場合自社ではなくて、本をだすのであれば出版社におまかせしたほうがいいと思っています。雑誌を作ってみてわかったんですが、あたり前ですが、やはり本づくりは本づくりのプロにまかせた方がいい。逆にインターネット屋さんとしては、出版社さんの考えるインターネットってたいていダメなんですよ。インターネットの仕事を20年くらいしてきていて、自分が得意なこととそうでないことをわかっているつもりですので。出版のことをひととおりやってみたからこそ、一緒に提案していきたいなと。

【4】に続く⇒http://nikkan-spa.jp/240138
GREE、モバゲーを脅かすのはLINE!? DECOLOG・光山一樹代表の見解

<取材・文/藤谷千明>
― 65億PVサイト運営者が見据える業界図 光山一樹インタビュー【3】 ―




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