体脂肪率の増減に騙されるな!【後編】

解説:森拓郎氏(フィットネストレーナー)

 身体で一番いらないもの……というと、「このつまめる体脂肪です」と、お腹をつまんで見せる方は多いのではないでしょうか? ダイエットでも、体重よりも体脂肪率を気にする方は多いですね。しかし、市販の体重計の値は本当に信じてよいのでしょうか? 数値の増減のカラクリを知っていますか? ダイエットに役立つ「体脂肪率の基本」を紹介します。

⇒【前編】はこちら 「体脂肪率は体脂肪を燃焼しても減るとは限らない」
http://nikkan-spa.jp/257261

◆ 筋トレも体脂肪計を惑わせる

 では筋力トレーニングのような、有酸素運動に比べて体重に変化が起きなさそうな運動ではどうでしょうか? 実は、筋力トレーニング後は、体脂肪率が下がる傾向にあります。もちろん、体脂肪がいっぺんに減るということではありません。

 理由は、パンプアップというもので、筋力トレーニングを行ったことがある方ならご理解頂けるかと思いますが、重りなどを持って筋肉に刺激を入れ続けると、乳酸という物質が代謝されます。その状態になると、筋肉中の浸透圧が高まり、水分量が増加します。つまり水ぶくれ状態になるのです。

 ということは、体脂肪率はどう変化するでしょうか? 正解は体脂肪率は下がる傾向にあります。当然、水分量が増して筋肉量が多いと判断されますから、体脂肪率は下がるのです。もちろん、体脂肪量にはほぼ変化はありません。筋肉にどう刺激を入れたとか、水分をしっかり摂っていたか、人によって反応が違ってきます。

◆ 一喜一憂せず平均値を参考にする

 1パーセント単位で信じてしまいがちな体脂肪率、理屈上だけでもこれだけ変化する要因が多いことということをおわかりいただけましたでしょうか?

 体脂肪計は、同じメーカーのものであっても、製造時期によって出る数字が全く異なることがあります。体脂肪率を計るときは、できるだけ最新の体脂肪計で、毎回同じもので測定することをお勧めします。

 結局、体脂肪率の測定は、できるだけ同じ条件・時間帯で毎日行い、平均的に見ていくことが重要です。グラフ化するなどして長期の変化を見るのが一番わかりやすいと思います。

森拓郎【森 拓郎(もり たくろう)】
1982年生まれ・フィットネストレーナー。加圧トレーニングやピラティス、整体など、様々なメソッドを扱い、顔から爪先まで、顧客の理想のカラダづくりをおこなうボディーワーカー。自身のコンセプトスタジオ『rinato』を運営。ブログ(http://ameblo.jp/t960)でもダイエット・美容情報を更新中!

<photo by notionscapital from Flickr>

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