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「国民の健康」を楯にたばこがさらに増税!?

「400平方メートル以上の一軒家しか建てるな!」「犬、猫を10匹以上飼ったら罰金or懲役!」などなど、この世の中には思わず首を傾げたくなるような決まりごとが非常に多い。そこで今回は、前回同様の”気になる条例、法律”をはじめ、読者から寄せられたネタにも取材を敢行。これらのルールは果たして”悪法”か? 「国民の健康」を楯にたばこがさらに増税!?
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前回”おかしなルール”の応募を行ったところ、早速SPA!読者から悪法、悪条例に関する多くの訴えが寄せられた。中でも注目が高かったのが、過去最大となった10月の”たばこ増税”。さらに現在厚労省が”健康増進”を楯に来年度も1箱600円の値上げを要望している件については「2年連続は無茶苦茶」「喫煙者いじめだ」という声も殺到している。 しかし、なぜ厚労省は2年連続で再増税を行おうとしているのか。あらためて厚労省担当者に話を聞いてみると「現在の男性の喫煙率は、36.8%と過去最低の数字。これ以上喫煙者の数を減らすには、単純な呼びかけでは意味がないんです」と、喫煙者の根絶を宣言するような返答が。いくらなんでも、やりすぎなのでは……。 「そんなことはありません。たばこは肺がんなどの健康リスクを引き起こす存在。そのうえ日本のたばこは海外に比べて安すぎです。増税は妥当だと考えますね」 このような返答に対してのり・たまみ夫妻は「厚労省の目的は、莫大に膨れ上がった医療費の削減です。”健康”というもっともらしい言葉は並べていますが、どこでもいいから費用を削りたいというのが本音でしょう。もし、今回の要望が通ってしまったら、さらに弾みをつけて、近い将来酒類に関しても大増税される可能性だってありますよ」と指摘。日本から嗜好品が消えてしまう前に、一度真剣に議論する必要がありそうだ。 【のり・たまみ夫妻『へんなほうりつ』著者
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夫婦のフリーライターユニット。世界10か国に滞在するなかで各国の法律に興味を持ち、独学で学ぶ。『へんなほうりつ』(小社刊)など、法律関連の著書多数 イラスト/テラムラリョウ 取材・文/柴崎卓郎 ― おかしなルール報告書 Vol.2【4】 ―
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