雑学

前触れもなく家の下に突然大穴が! 地下に眠っていたものとは!?

無数に存在する地下に関する都市伝説。陰謀、探検、秘密列車……。見えないからこそ興味はつきない。そんな地下の秘密を探るとともに、誰もが他人事ではない、「リアルな地下の恐怖」に追る!

【地下のリアル恐怖】

101221_BK3_15.jpg
地下世界にはさまざまな謎の空間、施設が存在するのはこれまで触れた通り。だが、それだけでなく一般市民に対して実害を与えているものもある。

「前触れもなく、家の下に突然、大穴が開いた」

そう話すのは東京都日野市の梅が丘団地に住む大田昭彦さん(43歳)と渋沢秀樹さん(56歳)。2人はそれぞれ’94年、’00年に中古で隣接する一軒家を購入した。しかしその後、陥没事故が起きる。’02年、突然大田さん宅下に直径5m、深さ3mもの大穴が開いたという。大田さん宅の柱は曲がり、土台がずれて全体的に渋沢さん宅に傾いてしまった。外観だけではなく、屋内も傾き、平衡感覚を常に意識していないとつまずいてしまうほどのひどさだ。

その原因は団地一帯の地下に存在する巨大地下壕だった。戦時中に旧陸軍の命令で着工され、計画では総延長は約4km。75%が完成したところで敗戦を迎え、計画は中断された。

地下壕の崩落によって8年間の避難生活を余儀なくされた渋沢さんは、「土地購入時に業者から地下壕の説明は一言も聞いていない。知っていたら購入しなかった」と、顔を歪める。実際に現場周辺で聞き込みをしてみると、「(地下壕の存在を)知らなかった」と答える住民は多い。日野市内の不動産業者はこう話す。

「土地売買時の調査では、事件性があるもの(殺人事件や夜逃げなど)は周辺住民への聞き込み調査も行いますが、通常は市への情報問い合わせの調査のみです。何十年も前のことで、しかも数十メートルも下にある防空壕・地下壕までは把握できませんよ」

現在、大田さんらは国を相手取り係争中である。

このように地下壕によって深刻な住宅トラブルも起きているが、なかにはうまく(?)”共存”しているトンデモ物件もある。

神奈川県Y市。駅から徒歩1分の3階建て物件は、背後の切り立った岩山に寄り添う形で建てられている。築三十数年というこの建物の2階部分は、なんと浴室と防空壕が直結している。現地を訪れてみると、穴への入り口がポッカリと口を開けていた。

「以前の所有者は主に物置として使用していました。夏場(防空壕の中)は涼しいので、夕涼みとしても使えますよ。ワインセラーとして使ってもいいかもしれませんね」(管理担当者)

もともと、このあたりは旧海軍の軍港だったこともあり、現在でも大小多数の防空壕や高射砲陣地跡が点在してる。こちらの物件も壕のある山を切り崩して建築したため、このような状態となった。

穴は素掘り状態で、支えているのは数本の細い柱のみ。軽く触れるだけで頭上からは土砂が降りかかってくる。なるほど、これならば覗くだけでも”涼め”そうだ。

「問い合わせ数は年に100件を超えます。皆さんネット上で立地条件と価格を見て飛び付かれるのでしょうが……、実際に目にするとかなり驚かれるようで、それっきりという方も少なくありませんね(笑)」(同)

穴の高さは1m強、奥行きは推定20mほどか。お値段は1500万円とのことで、解体して埋め立てても、そのまま使うのも購入者の自由だという。

 国交省の調べによると、全国9850か所に地下壕があり、崩落の危険があるものは487か所。しかも調査のたびに新たな穴が発見され、増え続けている。あなたの足元にも広大な地下世界が広がっているかもしれない。

101221_BK3_16.jpg

窓は閉めた状態でも三角形の大きな隙間が開き、土台も傾き、ビー玉を転がすと物すごい勢いで
転がっていく(大田さん宅)


101221_BK3_18.jpg

風呂場と直結した防空壕の内部は物が乱雑に置かれ、廃墟マニアなら垂涎もの。
「奥まで入ると危険です」(管理担当者)とのこと


取材・文/取材・文・撮影/SPA!地下の秘密知り隊
写真提供/秋庭 俊氏 川島令三氏 藤本脩司氏
― [ニッポンの地下世界]のヤバい秘密【7】 ―

ハッシュタグ




おすすめ記事