恋愛・結婚

3・11以降、シングルスバーの女性登録者が急増

【3・11以降、女性の恋愛観は変わったのか?】 ◆「一人では不安」と婚活に本腰を入れた女性たち
婚活女子

イラスト/牧 沙織

アンケートの結果から見えてきたことのひとつが、女性の“結婚”に対する意識の変化だ。 「結婚したくなった」(35歳・事務)、「まじめに結婚を考えるようになった」(37歳・自営業)、「結婚する気がなかった姉が婚活を始めた」(30歳・主婦)というように、震災後に女性の結婚願望が高まっている。福山愛さん(仮名・32歳)も、そんな女性の一人だ。 「地震が起きた日は、何とか会社から自宅に帰れたんです。でも、机の上に置いていたものが散乱していて。余震も続いたし、一人でいるのが不安になりました」  こうして1年以上彼氏がいなかった福山さんは、友人の女性を誘ってシングルスバーに足を運んだ。 「こういった場所は初めてだったんですが、ちゃんとしたお店なら男性の登録に厳しいと聞いて」  シングルスバーとは、男女の出会いの場として提供されるお店のこと。完全会員制であることが多く、入店時に身分証明書の提示を求められる。そのため、ある程度安心して利用できるというわけだ。 ◆結婚相手を求める女性が急増中!?  その後、バーの雰囲気に慣れた福山さんは、一人で婚活をスタート。震災から1か月のあいだにバーには2回通い、出会いを目的としたパーティにも出席したそうだ。そして、福山さんによると女性の参加者が多かったという。 「バーの店員に聞いたんですが、震災後は新しい女性の登録が増えたそうです。多くの人が婚活に前向きなので、躊躇していた人も活動しやすくなっているのでは」  カップリングパーティの運営者、小林武吉さん(仮名)も、「震災後はこれまで顧客リストになかった女性の参加が増えている」と語る。 「震災直後は客足が遠のいたんです。でも1週間後の3連休に、一部の場所では客足がグッと増えて。やっぱり、震災で不安がっている女性が増えているんでしょうね」 結婚すれば家族ができるし、金銭的余裕も生まれる。結婚は、震災で孤独や不安に悩まされている女性たちの最良の治療薬なのかも。 ― 震災恋愛[フラれた/モテた]の境界線【10】 -
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