ニュース

賄賂の額が27億円!中国が世界最大の銅山に本気になるワケ

戦乱が激しさを増すアフガニスタンに、総額1兆ドルとも推定される資源が眠っている――。圧倒的な資金力で真っ先にその利権を獲得したのは、着々と資源戦略を展開する中国だった!

880億ドルの価値がある世界最大の銅山を中国が確保!
賄賂の額が27億円!中国が本気になるワケ

 中国企業の落札時、欧米メディアは「気前がよすぎ。いずれ泣きつくに違いない」などと批判していたが、「これには中国の戦略的な意味がある」と独立行政法人「石油天然ガス・鉱物資源機構」企画調査部の廣川満哉氏は強調する。

「世界最大の銅消費国である中国が、史上最高値更新を続ける銅を欲しがっているのはもちろんですが、それ以上の意味があります。中国からアフガンの銅山を経由した鉄道は、東へ抜けてパキスタンの鉄道に接続される計画で、いずれインド洋の港まで繋がります。中国は、中東やアフリカの資源をパキスタンから陸路で運べるようになる」

 入札時には当時のアフガン鉱山大臣に中国から3000万ドル(約27億円)の賄賂を渡したとの報道もされており、中国が本気で「獲り」にいった様子がうかがえる。

 米国は昨年6月、古くから開発されてきた銅山や鉄鉱山だけでなく、アフガニスタンに眠るリチウムなどのレアメタルが「サウジアラビアの石油」級の可能性があると発表した。しかし、ほとんど無人飛行機などからの映像で推定したものであり、国防総省が発表したことから「泥沼のアフガンで戦い続けるメリットを示そうとした戦略的な意味しかない」と廣川氏はみているが、相当な量の資源が手つかずで眠っていることは確実。しかし、外務省に退避勧告を出されている日本の企業は傍観するしかない。世界地図に自らの野望を書きこもうとする中国とは、対照的な現状が続いている。

― [現地ルポ]中国の狡猾資源戦略を暴く【3】 ―

ハッシュタグ




おすすめ記事