更新日:2012年10月12日 09:02
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噂のmixi女詐欺にダマされた

架空の投資話や訪問販売など、悪質業者の被害は後を絶たずニュースを賑わしている。しかし、多くの人は思うだろう、「なんで、ダマされるの?」「ダマされるほうがバカじゃないの?」と。が、悪質業者も巧みだ。新たな詐欺手口は日々増え続け、我々の虚をついてくる。そこで、SPA!では業者の変わらぬやり口、新たな手口を、加害者・被害者の立場から紹介。悪質商法から身を守るヒントにしてもらいたい 【私はこうしてダマされた】 ◆「NO」を受け入れてもらえず、その場から逃れる手段が“契約” mixi,詐欺 mixiで知り合った女性から、法外な値段で宝石を買わされてしまった広岡美咲さん(仮名・24歳)。 「知らない女性からメッセージが届いて、他愛ないやり取りをするうちに、『お茶でもしないか』と誘われて。女性ならいいかって」  カフェに現れたのは26歳のキレイめの女性で、恋愛話の流れで「ジュエリーに興味はあるか」と切り出してきたという。 「『ブライダルジュエリーの卸会社に勤めているから、一度のぞきに来ないか』と。興味はあるけど今は欲しくはないと断りましたが、『宝石の勉強だけでも』としつこく言われたので承諾したんです」  予約が必要だからと、そのまますぐ近くの会社に連れていかれ、予約させられる。後日、断ろうと電話したが「もう予約が入っているから難しい」と押し切られた。  約1か月後の予約の日――。 「その女性に加え、上司だという男性も同席して、世間話から、5大宝石、ダイヤモンドの品質を評価する4Cのこと、結婚の際に必要なものなどの説明を受けました。 『結婚するならダイヤは必要。若いうちに買っておいたほうがいいよ』『僕たちと関わっていくことで、人生のアドバイスもできると思う。美咲ちゃんの今後をプラスに変えられる自信がある』とかフレンドリーな感じで言われて」  その時点で、まだ買う気はなかったという広岡さん。 「『今はいらないんで、欲しくなったら来ます』と何度も断ったんです。でも『将来的に必要だから』 『ネックレスのプラチナ部分は社割で無料にした』とか、しつこくって。2人からすごい目で見つめられて怖くなり折れてしまった」  契約書にあった「販売担当者の押し付けや強引なセールスはなかった」などの10個の確認事項はすべて「はい」に◯をし、50万円のダイヤモンドネックレスを一括払い購入。逃げるように会社を後にした。  その後、自分はひょっとしてダマされた!?と悩みもしたが、誰にも相談できず、もやもやしている間にクーリングオフ期間も過ぎた。  契約から1か月後、商品を受け取りに行くと、その男性上司から「誕生石のネックレスをプレゼントしたいが、来月の展示会のときじゃないと渡せない」と言われ、さすがに怪しいと気づく。 「インターネットの質問サイトで、購入したダイヤの値段が適正かどうかという相談をしたら、高すぎるという返事が来て、『ああ、やっぱりダマされたんだな』と」  今、振り返れば、「mixiには地方から出てきたばかりだとも書いていて、最初から狙われたのかも」とも思う。そのネックレスは一度も使わぬまま、リサイクルショップに売却した。 「買い取り価格は1万3000円と、随分安かったけど、気持ち的にはスッキリしました」 ― 「おいしい話にダマされた!」最新被害報告【7】 ―
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