ケチな人が詐欺に引っかかりやすい理由
架空の投資話や訪問販売など、悪質業者の被害は後を絶たずニュースを賑わしている。しかし、多くの人は思うだろう、「なんで、ダマされるの?」「ダマされるほうがバカじゃないの?」と。が、悪質業者も巧みだ。新たな詐欺手口は日々増え続け、我々の虚をついてくる。そこで、SPA!では業者の変わらぬやり口、新たな手口を、加害者・被害者の立場から紹介。悪質商法から身を守るヒントにしてもらいたい
◆ダマされやすいタイプとは?
街頭で声をかけられたら、基本、ついていくという取材手法で、『ついていったら、こうなった』(彩図社)を著した多田文明氏。自ら“カモ”になっているとはいえ、見方を変えれば、ある種、「ダマされのプロ」ともいえる。では、「ダマされやすいタイプ」というのはあるのだろうか。
「悪質商法に引っかかりやすいのは、相手の話を聞いてしまう人、あまり反論しない人ですね。それから、いつも満足できずに充実感がない人や、過剰にマイナス思考だったり、逆にポジティブすぎるといった極端な思考をするタイプも危険です」
また、意外かもしれないが「自分はケチだから大丈夫」と思ってる人も要注意だとか。
「倹約家の人は賞品が当たったとか、無料という言葉に弱いですから、そこをつけこまれる。しかも、人は無料で物をもらうと知らぬ間に負債感が出て、その後、断りにくくなってしまうんですよ」
悪徳業者はこちらのさまざまな“心の隙”を見抜くべく、虎視眈々と狙っているのだ。
「結局のところ、おいしい話や儲け話がそうそう転がっているはずはない。業者とどうWin-Winの関係があるのか、常に相手の身元やおいしい話の根拠の確認を怠らないことがダマされないための第一歩でしょうね」
【ダマされポイント】
業者は不安を救う、欲望を満たす“手立て”を売りにくる
【多田文明氏】
ルポライター、キャッチセールス評論家。開運商法から海外エアメール詐欺などに自らのってみた、その顚末を記した最新刊『おいしい話に、のってみた』(小社刊)が発売中
― 「おいしい話にダマされた!」最新被害報告【4】 ―
『おいしい話に、のってみた』 のってみたらどうなった? |
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