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ネット時代に「愛されるバカ」の特徴とは

高い広告費をかけなくても、アイデアひとつのバカなネタがウケて拡散し、大ヒットを遂げる時代。躍進を見せるバカ賢人にインタビューするとともに、バカ発想法を聞き出した

◆先進バカ賢人に聞く“バカになる方法”

ザリガニワークス,コレジャナイロボ

ザリガニワークスは「土下座ストラップ」「コレジャナイロボ」「自爆ボタン」など脱力系グッズでヒット作を連発している

 最近、「バカ」を武器にしてビジネスを行い、躍進を遂げている企業や個人が増えていることをご存じだろうか。

 例えば先進バカ企業が集うイベント「青春!バカサミット」。出場企業は写真の「コレジャナイロボ」(「欲しかったのはこれじゃなーい!!」という、子供の悲痛な叫びを形にした木製手作り玩具)などの脱力系グッズを作るザリガニワークスや、唐揚げを通じて世界平和を目指す日本唐揚協会、「インド人完全無視カレー」(渋谷のカレー店「カリガリ」のカレーを企画・PRを担当し、3個2980円でネット販売。完売した)といったバカコンテンツで知られるバーグハンバーグバーグなど、名前を聞いたことがある、関連商品を見かけたことがあるという人もいるだろう。

「青春!バカサミット」主催者で『バカが武器』(扶桑社刊)の著者、ジョーカー福留氏は、ソーシャル時代のバカの重要性を指摘する。

「SNSの普及によってバカなネタの拡散力は上がり続けていて、商品やサービスのPRにバカを活用する企業も増えてきています。守るもののない小さな企業や個人ほど、今の時代はバカを武器にして成功できるチャンスなんです」

◆ネット時代にはバカが愛される

『ウェブはバカと暇人のもの』の著者でネットニュース編集者の中川淳一郎氏も、「犯罪自慢をして炎上するような真性バカは別として、ネットではバカなフリをするほうが万人から好かれやすい」と語る。

「『控えめであること』をよしとする日本人の文化では、ダメな人、バカな人がシンパシーを抱かれやすい。バカを装うというのは、その文化にのっとったマナーでもあります。特に好かれるのは、自虐の笑いを提供する人。バラエティ番組でも、ひな壇芸人で笑いをとっているのは自虐の人だし、やはり他人の失敗、不幸は蜜の味です」 「スキやツッコみどころがあるもの」「B級のもの」もバカっぽく見え、ネットで人気を得やすい。

「一方でネットには嫉妬の感情が渦巻いているので、金持ちや高学歴など自分より優位なもの、自慢のたぐいは叩かれます。先日ドランクドラゴンの鈴木が、『逃走中』という鬼ごっこ的な番組で、ルールの範囲内でリタイアをしたのにツイッターが炎上したのも、『賞金130万円って俺の給料6か月分じゃねえか!』というひがみ感情を呼び起こしたからでしょう」

また、お笑い芸人でも“バカのススメ”とも言える考えを提唱している人がいる。マキタスポーツ氏は、槙田雄司名義で発表した著書『一億総ツッコミ時代』のなかで、一般人がプチ評論家、プチマスコミと化して“ツッコミ過多”の状態になったことで、社会に閉塞感が生まれていると分析。その状況を踏まえて、ツッコミからボケへの転身と、メタ的に物事を見ずに、ベタに生きることを勧めている。

― 「バカ」を武器に成功する!【1】 ―

バカが武器

バカとハサミは使いよう




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