震災後、ホストにハマるアラサーOLが増えている理由
「今までホストに来るオンナと言えば、女性実業家か風俗嬢、キャバ嬢だったけど、今俺についている客の半分はOLですよ」
そう語るのは、歌舞伎町でホストを務めるAさん(23歳)。ここ1~2年で一般OLの客がにわかに増えていたというが、震災後に急増。その背景を、Aさんはこう分析する。
「テレビや雑誌でホストクラブを目にする機会が増えたのはもちろん、モデルやアーティストのホスト通いが女性週刊誌で取り上げられたことで、一度『行ってみたい』と思ったというOL客は多いですね。もともと興味はあったけど、ホスト通いは彼女たちにとって敷居の高い遊びだった。それがここ数年で下がったんだと思います」
一般女性にも抵抗感少なく受け入れられつつあるホストクラブ。だが、大震災が発生した直後からなぜ急増したのだろうか?
「地震が発生すると、『こんなときに彼氏がいれば……』『結婚しておけば……』と思った女性が増えたでしょ? それと同じ効果があったんだと思います。一時の愛を、僕らホストに求めてるんじゃないかな? だから、新規客には28歳~32歳ぐらいのアラサーが多いんですよ」
当の本人である、ホスト通いを始めたという新橋OL・Kさん(29歳)にも話を聞いた。
「今すぐ傍にいてほしい……そんな願望を叶えてくれるのがホスト。婚活しても、すぐに結果が出るわけでもなく、だったら、ホストで気軽に彼氏役を探したほうがラク。一回行ってみたら、そんなに高くないし、ラクだったので、ハマっちゃいました」
とはいえ、一般OLが通えるほどホストクラブは安くない。なかには、素人ホステスとしてアルバイトをし、そのお金でホスト通いを続ける女性もいるとか。
婚活に疲れたOLたちのホスト通い。よりラクな癒しを求め、彼女たちは今日もネオン街を彷徨い歩く。
取材・文/石井カイジ
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