【Copa do masunald】元Jリーガーが多数参加。ドラゴン久保節も復活!?
1月5日(土)横浜にて、元Jリーガーやなでしこたちとのファン交流イベントが開催された。元選手たちが教えてくれるトレーニング教室など、中心となっているのは鹿島などで活躍した元・日本代表の増田忠俊さん。このイベントはその増田さんの名を冠して「Copa do masunald」と名付けられている。
今回で5回目となるイベントだが、増田さんの呼びかけで毎回さまざまなゲストがやってくる。過去には元・日本代表の奥大介さんや川上直子さんなども参加している。今回は増田忠俊さんを始め、日本代表で活躍した波戸康広さんや久保竜彦さん。元・柏の平山智規さん、鹿島などでプレーをした加藤慎也さん。元・日テレベレーザの榎戸朋美さんの6名が参加した。6人がコーチとなり、ミニクリニックが開かれ、その後はファンと元・選手たちが混ざっての試合や、元・プロチームVSファンチームなどの試合も行われた。
ファンチームは6~7人編成のチームが点が入るごとに交換。さすがに最後の方は元・プロチームも疲れてきたのか、子供チーム相手に大人げないプレーを見せるなどして会場の笑いを誘っていた。
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主催者の一人である青野英明さんに話を聞いたところ、「最初は自分が楽しいからやっていたイベントでしたが、このイベントをきっかけにサッカーに真剣に取り組んで、某クラブのセレクションに合格した小学生もいると知り、もっとこの輪を広めようと思いました」
その言葉の通り、実は今回のイベントでは、青野さんが知り合いの企業にスポンサーをお願いして、岩手県大船渡市のサッカー少年団、FCサンアルタス大船渡をイベントに招待した。岩手県大船渡市といえば11年の東日本大震災で激しい被害を受けた地域だ。
「今まで使っていたグラウンドは仮設住宅になって、練習場も満足にない状況でしたが今回は『元プロとボールが蹴れる!』『東京に行ける!』と子供たちも目を輝かせて喜んでいました」(FCサンアルタス監督・池田淳さん)
ちなみにこのFCサンアルタス、練習場がまともに確保できない状況ながらも昨年の全日本少年サッカー岩手県大会で優勝し、全国大会出場を果たしているというからすごい。
普段であれば、プロスポーツ選手とファンの間の壁は高いが、こうしてクラブなどを介さないで、元・スポーツ選手と触れ合える機会が最近増えているようだ。
<参加した選手のコメント>
「ずっとサッカーをやってきたので、その繋がりを大事にしたいです。引退した今でも、声をかけてくれる方々がいるので嬉しいです。OBとして、こういうイベントには今後も参加していきたいですね。何より参加している自分が楽しいです」(久保竜彦さん)
「引退しても、こうして気軽にファンの方と交流できるのは素晴らしいことだと思います」(波戸康広さん)
「こうして私たちのような元プロとボールを蹴ることで、『今までよりサッカーが詳しくなった』と、言ってくれる方がいるのが嬉しいですね」(榎戸朋美さん)
「一人ではできないけど、こうしたイベントを支援してくれる人たちもいる。いずれは全国を回ってみたいですね。こういうイベントが元・選手のセカンドキャリアのきっかけにもなればいいんですけど、まだそこまでは難しんですよね」(増田忠俊さん)
フットサル終了後に開かれた交流会では、鹿島サポーターが「昔、久保さんにカシマスタジアムで決められたハットトリックは忘れられません」と話しかけたところ、「ごめん。おぼえとらんわ(笑)」と返ってきた。ハットトリックした試合を忘れるとは……。久保節は健在のようだ。 <取材・文・撮影/トモMC>
- イベント後の抽選会用の現役選手から提供されたプレゼント
- 元・鹿島の加藤慎也さんとボールを必死で取ろうとする参加者の鹿島サポーター。
- 元選手たちも必死、子供たち相手に必死でボールをキープ
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