仕事

「最近の若いヤツは…」イヤミばかりの上司に復讐した新入社員。“録音した音声”を他の社員の前で流したら…

 ストレス社会といわれる現代、上手な発散方法を持っていることは強みといえる。逆に、日々たまっていく不満やストレスの捌け口として誰かを貶めている人は要注意。今回紹介する小池玲奈さん(仮名・20代)の教育係と同じように後悔することになるかもしれない。
新人教育

※画像はイメージです

教育係として紹介された年配男性

 大学卒業後に玲奈さんが就職した会社では、再雇用された60代の年配男性が事務などの傍ら新人社員の教育をすることになっていた。玲奈さんたち新人2人の教育係だと紹介された年配男性は、現役時代は営業社員としてバリバリ働いていたというFさん。 「Fさんから挨拶のときに聞かされた話では、定年までの10年は管理職として営業社員にゲキを飛ばしていたということでした。そんなFさんは、営業社員として自身が活躍していたときの話が大好物。新人教育というよりは、ずっと昔話を聞いている感じでした」  玲奈さんと同じタイミングで入社していたもう一人は、「あの教育係から何を学べばいいのかわからない」と悩み、上司などには相談せずに辞職。そういった事情もあり、まったく進まない新人教育に嫌気が差し、今後への焦りも感じはじめた玲奈さんは行動に出る。

態度がコロリと意地悪く

「私は新人教育用の資料を開いて、『ここを教えてください』など積極的に聞くようにしたのです。ところがFさんにはその態度が生意気と映ったようで、『生意気な態度』とボソリとつぶやき、そのあとから態度がコロリと意地悪くなりました」  また、Fさんは「新人は、先輩社員の言うことをおとなしく聞くのも仕事」などと嫌味たっぷりに言うように。そして、「そんなやりかただからダメなんだ」「パソコンや機械に頼るな」など、玲奈さんがやることなすことすべてを否定するようになっていった。 「そして、『最近の若いヤツは』『親の顔が見てみたい』『使えない』など、『いつの時代の人?』と思うような失言もどんどん飛び出しましたし、言うことは毎日のようにコロコロと変動。このままでは精神的にダメになると思いました」
次のページ
ボイスレコーダーでFさんの言動を録音
1
2
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
記事一覧へ
おすすめ記事