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純和風クラウンはもう“ナシ”なのか?

「Wow!と口にしたくなるクルマにしてください!」クラウンにはどんなスタイルがいいか?と開発陣から意見を求められた際、トヨタ自動車の豊田章男社長はそう答えたそうだ。そんな社長の期待通りか、それ以上の驚きをもって発売された新型クラウンはどんなものか? じっくり乗ってみました クラウン西村直人=文 Text by Nishimura Naoto 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆イメチェン!超保守層が愛した純和風クラウンはもうなしなのか?  ピンク色ボディ(社長一押しのカラー名は“桃太郎”)の衝撃もさることながら、トヨタ社内からも「新型のデザインは飛ばし過ぎじゃないか」と心配する声もチラホラあったという新型クラウン。  確かに販売比率で60%を超える「アスリート」シリーズなら、スポーティさを身上にするだけあって、欧州のライバルに負けない押し出しをもった顔つきもアリだが、これまでの“純和風クラウン”を愛してきた超保守層を置き去りにするかのような「ロイヤル」シリーズの変貌ぶりは、大丈夫なのかと心配になる。  そこで今回は、クラウン・ロイヤルに何が起きたのかを知るために、じっくり乗ってみた。  まずは見た目。開発陣は「ロイヤルのデザインを基本にアスリートをデザインした」と言うだけあって、当初は好みじゃなかったロイヤルにどんどん惹かれていった。 ⇒【写真】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=436512
 3日も一緒に過ごしてみると、バタ臭さのあるアスリートとは違い、日本の町並みに凛とした佇まいが溶け込むロイヤルの控えめな主張に、心地良さすら覚えてきた。社長のWow!には、「和を(採り入れて)!」という思いが込められていたのかも。  さらに見た目以上の驚きは、走りの性能だ。ロイヤルの販売の70%以上を占めるハイブリッドモデル(410万円~)は、220馬力(直列4気筒2.5リッターエンジンに143馬力のモーターを組み合わせたシステム出力)と、コンパクトカー「ヴィッツ」を凌ぐカタログ燃費リッター23.2kmを両立。リッター17~18kmの燃費数値は、コンスタントに誰が運転しても達成できる。  実は、先代クラウンにもハイブリッドモデルがあったが、V型6気筒3.5リッターエンジン+ハイパワーモーターを携えたスペック重視の武闘派で、そこらのスポーツモデルを相手にしないぐらいの速さを誇ったものの、肝心の燃費数値はリッター12kmが精いっぱいだった。  そんな新型クラウンの燃費性能を陰で支えるのが、先代比で12%近く軽くなったボディ。高価な鋼板をふんだんに使い、それを4000か所以上にも及ぶ溶接でガッチリと組み上げた。  軽ければそれだけ走りもスムーズになるし、サスペンションも必要以上に硬くする必要がない。  その結果、ロイヤル伝統の「ソフトだけどコシはしっかりと強い」という超絶快適な乗り心地は国宝級にまで進化した。 ⇒【後編】に続く「14代目の新型クラウンを買っているのは誰?」
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― イメチェン!超保守層が愛した純和風クラウンはもうなしなのか?【1】 ―


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