性転換した大学講師の“カミングイン思想”「まずは思い込むことが大事」
―[山田ゴメス]―
「カミングアウト」という言葉が市民権を得て、ちまたで頻繁に耳にする機会も増えてきたりしているが、元々はゲイやレズビアンといった “セクシャルマイノリティ”な人たちのあいだで使われていた“隠語”のようなもの。そして今、“ソッチの世界”では「カミングイン」なる言葉も流通し始めているらしい。そして今、“ソッチの世界”では「カミングイン」なる言葉も流通し始めているらしい。闇雲にカミングアウトするのではなく、受け入れられる下地づくりをしながら社会に“溶け込む”という考え方。その提唱者である、“性転換した大学講師”吉井奈々さんに詳しいお話を聞いてみた!
⇒【前編】「カミングアウト」とは、なにがどう違う?
――“カミングイン”思想というのは、セクシャルの問題だけじゃなく、転職だとか、いろんな世界でも応用できそうですね。でも、言うのは簡単だけど、イザ実践しようとすれば、なかなか難しそうでもある……?
吉井:最初は偽りでもかまわない。なかなか人間、そこまで聖人的な考えなんてできないですからね。でも、それを演じ続けているあいだに、身体に染みこんでいく……。まずは“思い込むこと”が大事なんです。それが努力だと私は思います。数十年も生きてきて、築き上げてきたプライドって、そう簡単に捨てられるものじゃないですから。
――“カミングイン”の風潮は、全世界的な流れだったりするのでしょうか?

吉井奈々さん

―[山田ゴメス]―
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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