プロから見た「森三中・大島の1か月で9kg減」
毎年恒例の日本テレビ系「24時間テレビ」にてチャリティーマラソンに挑戦する「森三中」の大島美幸さんが、6月25日に行われた制作発表会見に登場した。8月までに「15キロ減」の目標をたてていたが、会見での測量では79.2kgと5月時点の88.6kgから9.4kgの減量に成功していることが明らかになった。
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大幅な体重減には驚かされたが、2か月後にリバウンドすることなく目標体重までもっていくことは可能なのだろうか?
パーソナルトレーナーとしてモデルなどのカラダづくりをおこなう森拓郎氏に聞いた。
「肉禁止・野菜中心の食生活を心がけているとのことですが、短期間で減量効果を出すためには、食事改善がメインとなるのは妥当だと思います。ただし、トレーニングで運動もしているので、無理な制限をしているとは思えません。今まで食べていた太りやすい炭水化物や、お菓子を中心に減らしてるのでしょう」
短期間での大幅減量、大島さんの身体への負担も心配だが……。
「元々の体重から考えるとそんなに心配はいりません。しかし、ここから6kg落とすのは大変だと思います。減量のペースが落ちてくるので、現時点ではいいペースでしょう。食事制限で無理しているのであれば大きなリバウンドも必至です」
それにしても過酷なチャリティマラソン。森氏はリバウンド以外の不安箇所をこう指摘する。
「リバウンドもですが、膝を痛めてしまうのではないかと心配です。目標体重は15kg減の73.6kgですが、身長166cmの大島さんの理想体重はBMIから計算すると約61kgです。肥満だと膝が故障しやすいというデータはありませんが、膝への負担が多いことはたしか。膝には気をつけていただきたいです」
この減量結果を聞くと真似したくなる人はいそうだが……。
「炭水化物を減らし運動すれば、確実に体重は減ります。ただし、リバウンドの可能性はとても高いです。炭水化物は体に必要な栄養素です。そのため、必要量以下しか摂取しなかった場合、欲求度があがってしまい、体脂肪を貯めやすい状態になります。また、有酸素運動+炭水化物抜きという組み合わせは特に危険です。少ないエネルギーでたくさん動けるようにする長距離走のトレーニングは、『省エネの体= 太りやすい体』づくりです。これの逆は『代謝がいい = やせやすい体』です。効果は短期間で間違いなく出ますが、通常の食事に戻し、運動も止めてしまえば、当然リバウンドが待っていますので、オススメはできません」
リバウンドのカラクリを意識し、必要な栄養素を摂りながら減量に励んでもらいたい。また、大島さんにはケガなく減量目標を達成し、本番に臨めることを祈る。 <取材・文/林健太>
【森 拓郎(もり たくろう)】
1982年生まれ・パーソナルトレーナー。顔から爪先まで、顧客の理想のカラダづくりをおこなうボディーワーカー。自身のコンセプトスタジオ『rinato』を運営。著書に『
『運動指導者が断言!ダイエットは運動1割・食事9割』 フィットネス業界では禁句の本音がここに解禁!? |
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