【SNSなりすまし被害報告】顔写真が勝手に出会い系サイトに
https://nikkan-spa.jp/472720)、他人事では済まない状況になっている。乗っ取り目的のスパムアカウントだけでなく、嫌がらせ目的なのか、プロフィール画像を無断利用し、さも本人かのように振る舞う行為も横行している。実際に被害にあったという女性の証言を紹介する。
◆無関係のエロ画像とともに、SNSなどで使われた
「有料系の出会い系サイトや掲示板に、Twitterに投稿した私の顔写真を使って、セフレ募集の投稿をされました。アドレスも掲載されていたので、驚くほどのメールが届きとても迷惑でした」(Aさん)
TwitterなどSNSへ、日常的に自撮り写真をアップする機会が増えたいま、この様ななりすまし被害が後を絶たない。
「掲示板だけでなく、Facebookやmixiなどでも『別アカウントつくりました~』と、私の名前や写真を使ってセフレ募集や、Twitterから近況を調べて日記の更新などまでされました。一番ひどかったのは、顔写真とともに、顔が写っていないおっぱい丸出しの画像や局部アップの写真などもアップされていて……。もちろん私がアップした写真ではありません」(同)
◆勝手にモデル募集サイトに投稿された
「モデル募集サイトに、やや露出度の高いコスプレ写真を無断利用し、『1時間●円で個人撮影モデルします!』の様な募集を載せられた時期があります。知らない人からホテルで撮影等の過剰な要求があり困りました」(Bさん)
この場合は、サイト管理者に違反勧告をし募集を取り下げてもらったものの、「メールに返信をするのも気分が悪いのですが、勘違いされたまま放置するのもいけないと思い返信はしました」(同)と、対応に苦労したそうだ。問い合わせた側も返信に対して理解を示し、トラブルにはならなかったものの、問い合わせはせずに誤解して離れてしまったファンもいるかもしれない。
Facebookなどでも、なりすましアカウントの友達申請や投稿への違反報告・友人への説明や注意喚起の対応に追われることは多々ある。
◆「ファン」によるなりすましも……
「私はコスプレイヤーとしての活動ブログを付けているんですが、無断転載したそのブログの写真とともに、私が書いてるような記事を載せているmixiアカウントを造られたことがあります。大きなトラブルはなかったけど、私のものだと思ったファンの人が友人になってしまっていました。結局、『mixiのこのアカウントは私ではないです!』と書いて誤解は解けましたが……。後日、そのアカウントは、ファンの方が私の知名度を広めたいと思って作ったということがわかり、『こんなに大事になると思わずすみません』と言ってアカウントを消してくれました」(Cさん)
◆なりすましへの対応と対策
Web上に顔写真を多数アップしているコスプレイヤーは、特に被害に合いやすいことはたしかだ。彼女たちも「ある程度の事は自己責任と考えています」と覚悟はしているものの、「なりすましに騙された人からは『人をおちょくって楽しいのか!自演だろう!』と逆切れされたこともありました」(Aさん)と想定外の被害に傷ついているようだ。
同様の被害はコスプレイヤーだけでなく、もちろん顔出しで記事を書いているライター、ブロガー、SNSで頻繁に自撮り画像をアップしている人など、誰にでも起きうる話である。なりすましを発見した場合は、サイト管理者への違反通報を行うこと、SNSの場合は友人へ注意喚起を行い、違反通報を手伝ってもらうなどして、迅速に対応することが必要とのこと。
また、SNSなどでは、「友人限定公開だから大丈夫」と油断しがちだが、Web上に顔写真を公開した時点で、画像を無断転載、なりすましに利用される可能性があることを意識し、被害にあった場合は適切な対応をしたい。 <取材・文/林健太>
ここ数か月で急増しているフェイスブックでの「なりすまし」申請。アカウントの乗っ取りの危険性も指摘されており(詳細⇒
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