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次はLINE!? フェイスブック「なりすまし」の目的とは?

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「なりすまし」への注意を促すFBナビの投稿

 フェイスブックでアカウントを偽証して友人申請をおくる「なりすまし」が、ここ数か月で急増している。7月9日にはフェイスブックの公認ナビサイト「facebookナビ」が、注意を呼び掛ける事態になった。その内容によると、「姓名が同じであっても写真が違ったり、キャラクターである場合は特に注意です。万が一、3名以上のなりすましアカウントを承認してしまうとアカウントが乗っ取られてしまう可能性があります」という。

 恐らく、読者のなかにも身に覚えのある人は多いだろうし、実際になりすましと思われるアカウントの友人申請を承認した人は、「そのアカウントの友人欄に、自分と共通の友だちがいたから、『自分が知らないけど友だちの友だちなんだろうな』くらいの軽い気持ちで許可した」と話す。SNSユーザーの心理がうまくつかれてしまっているわけだ。

 ではこのなりすましアカウントは、何を目的に誰がやっているのか。「結局は有料サイトへの誘導が目的です」と話すのは、出会い系事情に詳しい、スマホサイト・アプリでの詐欺やセキュリティ情報ブログ(http://uitenpen.com/)を運営しているK氏だ。

「手口自体は昔からあったもので、かつてはミクシィや迷惑メールが主戦場でした。けれど、今は迷惑メールが端末まで届かないことも多いし、ミクシィ経由でのリアクションも薄くなった。そこで、自然と今はフェイスブックに場所が移っているんです。なりすましアカウントの目的は、大きく以下の4つです。

1:FBメッセージ経由での悪徳出会い系サイトへの誘導
2:アカウント乗っ取りによる悪用や、個人情報の収集・販売
3:連絡先を知った後に架空請求を送る
4:アフィリエイト先への誘導


 このうち、1~3は業者がやっていますが、4は個人のアフィリエイターが多い印象です。ただ、結局行きつく先はほとんどが悪徳な出会い系サイトですよ」

 また、最近では元AKB48の前田敦子の偽アカウントを悪用し、出会い系サイトを通じて約116億円を騙し取った詐欺グループが逮捕された。

「芸能人へのなりすましも、昔からあった手口です。僕がフェイスブックを始めたのは‘08年頃ですが、そんな日本版創世期から『haruka ayase(綾瀬はるか)』なんてアカウントもありましたから。ひとつ言えるのは、フェイスブックは今、あまりに無防備なユーザーが増えすぎてしまったんだと思います。ちょっとリテラシーがある人なら、怪しいと気付くと思うんですが……。いまだに『フェイスブックは実名だから安心』なんて思っている人すらいますからね。ただ、なりましアカウントを使っている業者の人間も、そろそろフェイスブックも厳しくなってきたと思っているはずなので、今後はLINEを含めた、ほかでの“営業”に移るんじゃないでしょうか。実際に、人気スマホアプリの名前をもじったアプリ名で、起動した途端に出会い系サイトへ飛ばされる『なりすましアプリ』も増えていますから。彼らも生き残るのに必死ですよ」

 なんにせよ、ユーザーは申請が来たら条件反射のように承認するマインドをまず捨て去るべきだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>




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