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ブルーノ・マーズとレッチリに全米が熱狂したハーフタイムショー

 年に一度の大イベント、スーパーボウル。全米が心待ちにした今年のアメフト頂上決戦は、史上初ものづくしの特別な一日となった。

ウィルソン,マニング

【両QB年俸の違い】ウィルソン(シーホークス)の年収52万6217ドル(約5300万円)に対し、 マニング(ブロンコス)は週あたり93万7500ドル!(約9500万円)

 現地2日に行われた第48回大会。開催地ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムは、スーパーボウル“史上初”の寒冷地での屋外スタジアムとなった。結果は、シアトル・シーホークスがデンバー・ブロンコスを43-8で下して、“初”優勝。さらに試合は、ブロンコスの連携ミスでシーホークスに“史上最速”となる12秒で得点が入ると、シーホークスは大会“史上タイ”の35点差という大差で圧勝した。

 両チームは対照的だったものの、予想では僅差との声が多かった。司令塔クオーターバック(QB)は、ブロンコスが大ベテランのペイトン・マニングに対し、シーホークスは2年目のラッセル・ウィルソン。試合前には、ウィルソンの年棒は、マニングの週給の半分といったデータまでが比較され、ベテランか新人か、今季一のオフェンスを誇ったブロンコスか、今季一のディフェンスと名高いシーホークスか、など見どころは充分だった。

◆ワンサイドゲームに不満爆発

 ところが、試合は開始直後から一方的に。白熱のゲームとは程遠い展開で、ファンのうっぷんはMAXに。

 そんな鬱積を一瞬にして消し去ったのが、スーパーボウルのハーフタイムショー史上、最年少のソロアーティストとなった28歳のブルーノ・マーズだった。

 しかし、今大会のショーがブルーノに決まった当初、辛口の意見ばかりだった。

 ビヨンセ、マドンナ、ブラック・アイド・ピーズ、ブルース・スプリングスティーン……。歴代のパフォーマーを遡ると、ブルーノは知名度で劣る。1月半ば、レッド・ホット・チリ・ペッパーズとの共演が発表されると、巷では「レッチリだけで十分だぜ!」とレジェンドのステージを期待する声が高まった。

 しかしショーが終わると……多くのメディアやファンが試合よりも、ショーが一番の見どころだったと絶賛したのだった。

◆絶賛されたショー

ブルーノ・マーズ

ブルーノ・マーズのドラムソロ。ハートのなかに、母ベルナディットの名前が描かれていた

 子どもたちのコーラスで幕が開けたショーは、ほっこりとした空気を会場に満たしたところで、ブルーノ圧巻のドラムソロがスタート。ボルテージが上がったところで、バンドメンバーが登場。お揃いの金色ジャケットで、軽快なステップを踏みながら、ヒット曲「Locked Out of Heaven」で甘い歌声を披露した。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=581420

 稀代のメロディメーカーが奏でる極上のハーモニーに、レーザーと花火が夜空を彩る。続いて「Treasure」「Runaway Baby」でさらにヒートアップ。ジェームズ・ブラウンを彷彿とさせるダンスで魅せ、場内が大興奮に包まれると、大御所レッチリが降臨!

 気温7度の寒空の下、上半身裸で代表曲「Give It Away」を熱唱! アラフィフの大スターのハードプレイに場内は最高潮に。最後はバラード曲「Just the Way You Are」へ。海外で任務に就く兵士たちによる家族へのビデオメッセージと共に、ブルーノがしっとりと歌い上げた。

※スーパーボウル一の見どころとなったブルーノ・マーズのハーフタイムショー
⇒【動画】http://youtu.be/c57ZKYoOyUw
http://youtu.be/c57ZKYoOyUw
 スーパーボウルはアメリカ人にとって、家族や友人と集まる大切な日。圧巻のショーで盛り上げながらも、ブルーノはこの日が持つ意義を伝えたかったのかもしれない。

 オープニングで注目を集めたドラムソロ。ベースドラムに描かれていたのは、昨年の夏に55歳の若さで他界した母ベルナディットさんの名前だった。幼い頃からブルーノの才能を見出していたといい、「ブルーノにとってどれほど母の存在が特別だったかを示している」と各メディアも感動を伝えている。

 実際、その才能を早くから開花させたのも母あってのことだろう。4歳(!)の時に作ったという「I Love You Mom」は、愛らしいながらも子どものレベルを遥かに超えている。

※ブルーノ・マーズが4歳の時に作った「I love You Mom」
⇒【動画】http://youtu.be/TsQ6RPvSLeg

 試合は大差でやや期待外れとなってしまったが、ブルーノとレッチリのステージは、いい意味で期待を裏切り、この夜のファンや視聴者を大いに盛り上げた。

<取材・文/スポカルラボ>
http://www.sclabo.net/
海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当




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