更新日:2014年03月05日 11:00
エンタメ

SNSはガッカリ祭り!レオ様またしてもオスカー逃す

 嗚呼、レオ様…。とばかりに嘆いたのは、日本のファンだけではなかったようだ。  米ロサンゼルスで2日(日本時間3日)に行われた第86回米アカデミー賞授賞式。フィナーレで発表される作品賞の前に、最高潮の盛り上がりを迎えつつ発表される主演男優賞――。世界中が固唾を飲んで見守る中、同賞に輝いたのは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で成上がりの株式トレーダー役を、スター俳優の貫禄をみせながら怪演した“レオ様”ことレオナルド・ディカプリオではなく、「ダラス・バイヤーズクラブ」で約21キロもの減量をしてHIV患者という難役に挑み、鬼気迫る演技をみせたマシュー・マコノヒーだった。  オスカー初ノミネートのマコノヒーに対して、ディカプリオが候補になったのは4度目。日本のみならず世界中で今度こそオスカー受賞なるかと注目されていた。それだけに、落胆も大きかったのか、SNS上はレオ様落選を嘆く声があふれた。ツイッターでは「Poor Leo(可哀そうなレオ)」がトレンド入り。次々とガッカリをネタにした写真やイラストが投稿された。 ●「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の1シーンから。映画で嫁に“お預け”を食らうシーンだが、嫁がオスカー像に上書きされている……。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=599956

 

※参照元
https://twitter.com/iamcoxhead/status/440432181484457984/photo/1 ●アカデミー賞授賞式にて。ディカプリオが発表を待っていた時の表情かどうかは分からないが、それを彷彿とさせる4カットのズームアップ写真。心なしか涙目に見えるのが切ない。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=599957

 

※参照元
https://twitter.com/drkevin69/statuses/440411293653008384 ●アイルランドの記者までこんなツイートを。いつになったらオスカーは獲得なるのか、とのガッカリメッセージ付。涙ながらの訴え(!?)が、繰り返しリツイートされている ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=599958

 

※参照元
https://twitter.com/Kellingtondawg/status/440352210136727554/photo/1  ガッカリの声が世界中を駆け巡りながら受賞を逃したディカプリオだが、無冠の帝王よろしくアカデミー賞から遠かったのは、この「ウルフ・オブ~」はじめ幾度となくタッグを組んできた巨匠のマーティン・スコセッシも同じだった。「タクシードライバー」「グッドフェローズ」など数多くの名作を世に送り出した同監督は、2006年の「ディパーテッド」で6度目となるアカデミー賞監督賞にノミネートされ、ようやく受賞を果たしている。 ◆アル・パチーノ、リチャード・バートンetc……上には上が  名優で知られるアル・パチーノも、72年の「ゴッドファーザー」で助演男優賞にノミネートされて以来、7度もノミネートされたが、92年の「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」で主演男優賞として初受賞を果たしているのだ。  ちなみに、上には上がいるもので、エリザベス・テイラーと2度結婚したことでも知られる英国の名優リチャード・バートン(「バージニア・ウルフなんかこわくない」「エクウス」他)は、7度ものノミネートを誇ったものの、受賞には至らなかった。  今回“4度目の正直”とはならなかったディカプリオだが、5度目の正直があるかもしれない。「アパートの鍵貸します」などで知られるシャーリー・マクレーンは、83年の「愛と追憶の日々」で、実に初ノミネートから25年越し、5度目となるアカデミー賞主演女優賞候補となり、受賞を果たしている。  この時、シャーリーは受賞スピーチで「声を上げて泣くわ。この授賞式は私のキャリアと同じくらい長かったんだもの」と喜びを露わに。これまで、ひと癖もふた癖もある役どころで観客を魅了してきたシャーリーだけに、この率直なスピーチは語り草となっている。  初めてディカプリオがアカデミー賞にノミネートされたのは、ジョニー・デップと共演した93年の「ギルバート・グレイプ」。19歳の時に、知的障害のある少年を生々しく演じた。どこか儚くて“普通”とはかけ離れたキャラを演じさせると圧巻の存在感を放つディカプリオ。この初ノミネートから早や20年。その演技力が確かなことは誰もが知っている。  次にノミネートされた時には、シャーリーに続く“5度目の正直”なるか。SNSで囃された涙目のコラージュではなく、近い将来、授賞式のステージで歓喜の涙がみられることを楽しみにしたい。 <取材・文/スポカルラボ> http://www.sclabo.net/ 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
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