日本初!「プロゲーマー」という仕事 【梅原大吾インタビュー】
今やゲームはプロのプレイを見る時代に? トッププレイヤーたちが腕を競うゲーム大会のネット中継を、さながらプロ野球やプロレスを観戦するように楽しむ人々が増えている。そんななか、日本にも「プロゲーマー」が登場。そのトップに君臨する男・梅原大吾氏に話を聞いた!
――そもそも、プロゲーマーにはどうやったらなれるんでしょう?
梅原 :基本的には名乗ったモン勝ちなんですが、ゲームをすることによって収入を得ているのがプロ。世界各地で行われるゲーム大会で賞金や出演料を稼ぎ、そこで実績を認めてくれた企業とスポンサー契約を結ぶんです。僕の場合は昨年、アメリカの周辺機器メーカー「Madcatz」とスポンサー契約を結んだことで、プロを名乗るようになりました。
――主な活動内容は?
梅原 :国内外の格闘ゲーム大会に出場しています。といっても国内の大会はまだ数が限られているので、主に戦場は海外。メインは米国で、ほかにも仏、英、オーストラリア、台湾の大会に出場しました。昨年は11回ほど海外遠征したかな。組み手イベントでクウェートにも行きましたし、韓国や中国、タイからもオファーがあります。
――本当に世界中ですね!
梅原 :米国なんて、夏場は大小含めると毎日どこかで大会があるほど、ゲームが盛んなんです。世界最大の格闘ゲーム大会「エヴォリューションチャンピオンシップシリーズ」(通称Evo)ともなれば、ホテルの大広間に観客が5000人くらい集まって、舞台から出口が見えないくらい(笑)。
――ちなみに賞金はいかほど?
梅原 :Evoの優勝賞金額は1万8000ドルくらい。これは世界最高額でしょうね(ちなみに梅原氏も『ストリートファイター』シリーズなどで何度か優勝している)。
さすが米国はエンターテインメント大国だけあって、賞金もケタ違い! もっともメジャーであるFPS(一人称視点のシューティングゲーム)のジャンルでは、億単位を稼ぐプレイヤーもいるとか。
⇒【後編】「日本は世界一の格闘ゲーム大国だ!」に続く
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【梅原大吾氏】
81年、青森県生まれ、東京都育ち。格闘ゲームのトッププレイヤーとして世界に名を馳せる。アメリカでは「The Beast(野獣)」の愛称で恐れられるほど
取材・文/江沢 洋
― 日本初 [プロゲーマー]というお仕事【1】 ―
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