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『俺のダンディズム』主演・滝藤賢一「いい男になるには自分に投資すべき」

「SPA!に騙されてはダメだ」――衝撃的な(SPA!編集部にとって……)出だしから始まるドラマ『俺のダンディズム』。お洒落になりたいサラリーマンのバイブルとして、中高年に“ダンディ・ブーム”を巻き起こした。

滝藤賢一さん

滝藤賢一さん

 9月17日、ファン待望のDVD-BOX発売が決定。劇中で“非ダンディズム”の代名詞としてゴミ箱に投げ捨てられた『週刊SPA!』記者としては、黙っていられない!(宣伝してくれてありがとうございます)  主演の滝藤賢一さんにお話を伺った。

――普段、『週刊SPA!』を読むことはありますか?

「撮影中はペラペラ読んでました。こういうことを考えてる方がいるんだなと感心しきりでした。(表紙を見て)『夏イベントを通じて、単なる知人だった男性に発情したことは? 41%』って、ホントなの?(笑)」

――ガチです! 滝藤さんは日常生活でもダンディなのでしょうか?

「そんなことないです、グッダグダですよ。ただ、人に見られる職業なので、ジャージで出掛けたりとかはないですね。ちょっとコンビニに行くときでも、ちゃんと着替えます」

――演じられた段田一郎に共感する部分はありましたか?

「いっぱいありました。服の買い方とか、まさに『マダムM』と同じ感じです。名古屋に学生の頃から通っているビバリーヒルズチキンというお店があるんですけど、お店のオーナーがチョイスした服を自宅に送ってくれて、その中から僕がチョイスしてるんです。あとはカッコいいって言われたいとかも、一緒ですね」

――では、役作りにはあまり苦労しなかったのでしょうか?

「しました(笑)!  苦労しないときなんてないです。でも、共感できる部分は多かったです。マドンナ役の石橋(杏奈)さんに、二人で映画を観たあと『約束ですよ』と言われたときのリアクションは、まったく芝居してないですね(笑)。あれは反則だったね。かわいすぎた……」

――いつもは役作りをかなりストイックにされるそうですが、どうやったら滝藤さんのようにストイックになれるのでしょうか?

「ストイックかなぁ? やって当たり前だと思ってるから、僕が特別ストイックだとは思わないですけど、自分に負荷はかけますね。自分を追い込むことによって生まれたものの方が、信じられるというか。楽していいモノはできないと思っているので」

――お金をかけずにダンディになるには、どうしたらよいでしょうか?

「お金はかかります。人間の中身って、なかなか変わらないと思うんですよ。でもいい物とか気に入った物とか、多少お金をかけても、身につけると自信につながって、堂々とその場にいられることもある。お金をかけずにダンディというか、いい男にはなれないと思いますよ。自分に投資した方がいいです。自分の人生なわけだから」

――そういった考えは、ドラマの撮影前から?

「僕は役者として自分に投資してきているので。役者になるために、踊りや立ち回りを習ったり、ワークショップを受けたり。お金がまったくないときからやってきましたけど、僕にとっては必要なことだったと思います。できることからやってみたらいいんじゃないでしょうか」

――撮影を通して、ダンディズムに対する考えは変わりましたか?

「そもそも、ダンディズムが何かって、考えたことがないですね(笑)。ドラマの撮影に入った頃から取材を受けて、必ず聞かれるんですよ、『ダンディとは?』って。そのときは『この作品と一緒に模索していきたい』って言ってたんですけど、結局、終わった今も分からない(笑)」

――お芝居のために自己投資してきた、滝藤さんはカッコいいなと思います

滝藤健一さん「もっと褒めてもらっていいですか(笑)。やりたいことがあるといいですよね。だから僕は幸せだと思う。夢中になれることがあったから。仕事でも趣味でも、夢中になれるとそこに向かって、いろんなことをやらないといけなくなってくる。楽しいかどうかも、それがダンディかどうかも分からないですけど。その方が、充実した生活を送れるんじゃないかと思いますね。SPA!なんか読んでないで(笑)」

――滝藤さんにとってお芝居はどういう存在なのでしょうか?

「あの緊張感がないと、僕はたぶんダメです。とても緊張するし、苦しいんだけど。魚は水の中でしか生きられないじゃないですか」

――お芝居が人生そのもの、といった感じでしょうか?

「人生そのものというか、一部なのかな? 芝居は、チームで一つの物を作り上げていくっていう、とても素敵なことだと思う。みんなで泣いたり笑ったり、感動したり。そういうのが僕の中では大事なんだと思います」

――ありがとうございました!

 取材後、「これ、頂いていいですか?」と『週刊SPA!』を持って帰られた滝藤さん。気さくでお茶目で、芝居にとことんストイック。ご本人は「ストイックじゃない」と言っていたが、ドラマのゲスト出演のために一ヶ月で10キロ減量する以上にストイックなことは、そうそうない。これが真のダンディズム、か。

●「俺のダンディズム」DVD-BOX
9月17日発売
価格:¥11,400+税
発売元:テレビ東京
販売元:ポニーキャニオン

<取材・文・撮影/尾崎ムギ子 ヘアメイク/TOYO(BELLO)>

尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko




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