軽油の加速と安さは麻薬!日本で増えるディーゼル車
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
ガソリン価格が高騰して久しい昨今。レギュラー150円、ハイオク160円なんてのが、当たり前になってきました。そんななかハイオクよりリッター30円以上も安い軽油で走るディーゼル車が人気に! 日本のディーゼル市場は、今やマツダとBMWの2強時代でございます
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
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ところでBMWのディーゼルエンジンって、マツダのディーゼルと比べてどうなのか。比較のために、アクセラXD(307万円)を連れてきました。
実はアクセラは、マツダのディーゼル勢の中では唯一苦戦中で、ディーゼルの販売比率はたったの1割。ガソリン車より最大130万円高いという超高級グレードにつき仕方ないか。CX-5やアテンザでは、ディーゼルが7割とのことです。
MINIと比べると、マツダのディーゼルは低圧縮比が効いて断然静かだ。アイドリングストップもある。パワーも上だし、特に高回転まで回したときのフィーリングはレーシングカー対トラックっつー感じでマツダの圧勝! エンジンだけなら間違いなくマツダの勝利だ。
しかしアクセラの場合、ディーゼルモデルは断然高いのでお買い得感がない。MINIクロスオーバーよりは安いけど、アクセラの1.5リッターガソリン車は170万円台から買えるから、それと比較するとキツすぎる。グレード設定をミスったかも。逆にBMWやMINIは、ガソリン車の値段が高いぶん、ディーゼルモデルのお得感が高いんだよね。
結局、消費というのは、お買い得感が強烈に重要なので、それに関してはMINIクロスオーバーの圧勝でした。
【結論】
デミオの初期受注はディーゼルが63%。マツダ、BMWに続くのはどのメーカーか? 一度この加速と軽油の安さを知ってしまうと麻薬なので、日本市場でのディーゼル車の販売比率は、当分上昇を続けるだろう
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