実証実験中!! 東京駅構内ナビの秘密を探る
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階段付近は人通りも多く、降車した後すぐにアプリを使うためには、ビーコンの設置は最優先ポイントなのだろう。他ホーム下の階段を見ても、ほとんどの場所でビーコンを見つけることができた。ただし、ビーコンが案内板下にない場所もあった。それは、天井が高く、天井から吊られているタイプの案内板だ。
ビーコンとビーコンの間隔は10m以内の狭い場所もあった。今回のアプリのために利用されているBLE Beaconの通信距離は、一般的に最長約10m程度のため、できるだけ間隔は狭いほうが望ましい。しかし、階段部や狭い通路などでは、設置が難しいためかビーコンが見当たらず、現在地表示もできなかった。また、見通しのよい通路でも、柱や壁を曲がったところでも、測位できないことが多々あった。160個という数は、東京駅の広さを考えると、十分ではないのかもしれない。
面白い設置場所としては、白色で低い天井のエリア。多くのビーコンは黒色で案内板などに設置されていたが、ここでは白色のビーコンが天井に馴染むように設置されていた。ぱっと見ると、気づかないほどだ。ビーコンの性質上、壁や天井の裏に設置されているということはあまりないだろう。周囲に気をつけつつ、目線を上に向けると、多くのビーコンを発見できそうだ。
このアプリは、2月末までiPhone(iOS 7.1.2以上)でのみ利用可能。実証実験期間終了後、利用者アンケートや利用状況をもとに今後の実用化を目指している。東京駅はいつも迷ってしまうという人は、試してみつつ、ビーコンを探してみてはいかがだろうか。
<取材・文・撮影/林健太>
JR東日本は12月18日、東京駅構内での道案内用iPhoneアプリ「東京駅構内ナビ」の実証実験をスタートした。アプリでは、現在位置を地図に表示、出発地から目的地までのルート案内、周辺施設(トイレ、コインローッカー、商業施設など)の案内などが利用できる。道案内アプリといえば、GPSによる位置測位が基本となっているため、駅構内など天井のある場所ではピンポイントでの位置表示などが難しいとされていた。しかし、近年では無線ビーコン(BLE Beacon)を、屋内のいたるところに配置することで、ビーコンとスマホ間で距離や位置を測定し、かなり正確な現在地表示が可能となっているという。
同アプリのため、東京駅構内に設置された無線ビーコンは160個とのこと。いったいどこに、どのような大きさの物が設置されているのか? さっそく東京駅で探してみることに。
山手線を降車し、ホームを探してみると、どうも変わった物が見当たらない。実は、歩きスマホによる事故防止のため、ホームは案内対象外となっているのだ。案内対象は、1階、地下1階、改札内コンコース。階段を降りきったところで、1個目のビーコンを発見! 階段下にあるホームの番号が書いてある案内板の下に手のひらサイズの黒いビーコンが設置されていた。
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