ネット頼りでは売れない中古マンション…デキる営業マンの「次の一手」
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その63 ―
さあ次の一手はどうする。実は次の一手は、相手側から連絡があったのだ。新宿の聞いたことのない中堅不動産屋さんの営業マンがやって来て、部屋を見るなり「この物件は絶対売れますよ。価格も妥当だし。是非売らせて下さい」と言って来たのだ。
実はその営業マン、日ごろネットで物件を見て、売れそうなお値ごろ物件を見ては、横やり営業をしかけてたのだ。そもそも売れてなんぼの世界、売れば当然手当も付くから俄然頑張るという。そうなると、中小の不動産屋さんの方がシビアですね。
新宿の新担当は、売り方を実に心得ていて、いきなりオープンハウスをしましょうと言って来た。当時部屋に荷物が3割ぐらい残っていたので、ダメだろうと思ってたが、別に出来ないことはないから、荷物をまとめておいて下さいという。
そこからが凄い。彼の論理で言うと、物件は特に代官山などの人気エリアは、近くに住んでいる人が買いたがる。それはこのエリアにこだわっているからだ。そうなると、やや古い物件に住んでいる人や、狭い間取りに住んでいる人に、物件を紹介すれば、食いついてくるはずだという。
オープンハウス前日から、ビラを作って、付近の古めの物件に撒きまくり。オートロックも超えれるとこは越えて、じかに入れたり、とにかくその撒き方が半端じゃない。
とある週末、のぼりを立ててオープンハウス開始でございます。確かに効果は抜群だった。お客さんは今まででは、一番来た。けど契約の話となると、前へ進まない。どうしたものか。結局丸2日が過ぎ、日曜日の夕方、のぼりを仕舞い、また来週にでもしましょうか、なんて言ってる時に、ひとりのお客さんが物件を見に来たのだ。
結局、最終的には、その物件を見に来た人が買ってくれた。担当が言うように、近所に住んでて、わりと古めの物件で、もっと新しいマンションはないかと探していたという。彼の予想通りの展開であった。
新宿の不動産屋さんには、今でも感謝している。彼がいなかったら、相当安い値段で売っていたかも知れない。それにもまして、大手不動産販売会社って役立たずだよね。
マンションを売る時は、誰が買うのか想定して、売った方がいい。理想は優秀な営業マンを見つけることなんだけど、それはなかなかいない。とにかくそう簡単に売れない。昨年、知り合いのご近所さんが、子供が大きくなったので、広い物件に移るために売ってたけど、売れるまで半年かかっている。それだけ体力がないと、凄く安く買いたたかれるんですな。
結局、マンションは見事売れて、しかもローンを差し引いても、そこそこお金が残った。人気エリアの物件は、すぐ売れないけど、価格はあまり下がらない。だから買うときに優良物件を買うことをオススメする。
北斗の拳で言うなら、あたたた~お前のマンションの売却価格は、すでに買ったときに決まっている~、そんな感じです。

木村和久
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
令和の虎・林社長が“有名になることに執着”するワケ「僕は日本の総理大臣になる」
「ついこの間まで刑務所にいた」32歳の若き経営者が語る“8年の懲役”から再起した「仕組み」の力
“手取り20万円OL”から独立成功…月商100万円女性社長が見た「起業に失敗する人」の共通点
「上司から評価が高い人ほど伸び悩む」理由。元銀座No.1ホステスが見た“仕事ができない”瞬間
【独自】東大院教授が収賄逮捕「私が高級ソープ2時間8万円を接待した」業者側が全貌を告白




