更新日:2017年11月14日 14:33
カーライフ

なぜ? 地方から東京に中古車を買いに来る人が増加中

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その60 ―

地方⇒東京に来て中古車を買うのが今や新常識? 地方からわざわざ、東京及び首都圏に来て安い中古車を買うのが、今や常識化しつつある。そんな話をして、にわかには信じがたいと思うが、すでに私は、田舎の石巻に住んでいる兄貴のために、過去10年で3台中古車を買って納入している。  なんでそんなことをするのか? それは田舎の中古車市場の相場が、結構割高だからだ。田舎は車がないと生活できない。電車やバスが頻繁に走ってるわけではないからね。必然的に車を使わなければならない。流れているタマは、軽自動車が多いが、それが結構高いのだ。そもそも流通量が少ないし、確実にさばける人気車種を売りたがるので割高になる。実感で言うと田舎のほうが、東京より1.3~5倍、ひどいと2倍ぐらい高いイメージがする。  けどネットで首都圏の中古車を検索すると、結構お値ごろなのが、沢山出ている。これは旅費や輸送費を出しても、首都圏に行ってくるまを買った方が、安いのではないか。そう思ってはや10年になった。  実際、過去に買った車を紹介しよう。10年落ちアコードが約12万円、走行6万キロ台、最近はブルーバードの10年落ちで、走行2万キロ台の4駆限定車が約30万円。ブルーバードは見た目はピカピカで、おやじ臭いのを除けば満点だ。これは当たりだったね。  田舎は生活や通勤で乗るから、年間2~3万キロは走る。アコードは2年しか持たなかった。ブルーバードは、4年ぐらい持ちそう。地方におけるくるまはしょせん消耗品だ。通勤定期みたいなもんだから、コストを取らないといけませんよ。  ちなみに買い方だが、ネットのユーズドカーサイトを見て選ぶ。Gooとか多いかな。そこで美味しそうな車を見つけたら、あたりをつける。狙い目はあまり人気のない車だ。ブルーバードは過去に1台、だから計2台も買っている。使用年数はあまり関係ない。気にするのは走行距離だ。それはミッションがダメになると致命的になるからだ。オートマの場合、12万キロぐらいあたりで、ガタが来る。だから走行12万キロを目標に、逆算して何年持つかを考えればいい。  例えば10年落ちのブルーバード、走行2~3万キロ台で、20~30万円とかね。そういうのがあったら即連絡だ。実はお値ごろの車は、すぐ売れるので、めげずに似たような車を探す。これ大事です。  そうこうしているうちに、何回目かのアプローチで在庫ありで、見に行って、兄貴に写真送って決めてもらう。でも写真を見たって分からないから、こっちがインプレッションで決めるほうが多い。あと中古車のランクとかね。教えてくれる人もいるから、そこでだいたいレベルを測れる。  というか、もっと驚くのは、宮城から取りに来ますと言っても、中古屋さんは平気な顔してるんだよね。「地方のお客さん多いよ、来週福島からお客さんくるから」って言うわけ。ネットが普及したおかげで、今や情報格差がなくなってしまった。新幹線に乗ってくれば輸送コストは、1万~2万円で済む。それで地方の約半額で買えるなら、やらないテはない。
木村和久

木村和久

 そんなわけで、中古車は首都圏の安いのを買うに限る。マジで田舎の業者が、買いに来てますからね、今やそういう時代になってしまったんですな。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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