熊本地震 別府の風俗街で「ソープ嬢の出勤日が増える理由」とは?
熊本地震から2週間、ようやく九州新幹線が全線で運転再開するなど、徐々にインフラの復旧が進んでいる。だが、観光産業のダメージは深刻。震源から離れた地域も同様だ。
全国有数の温泉地として知られる別府市では、4月16日未明に震度6弱の地震に見舞われて以降、予約のキャンセルが続出。市内随一の大型リゾートホテル「杉乃井ホテル」だけで発生したキャンセルは「約3000人分以上」(ホテル関係者)という。
料金を2割程度下げて回復を図っているが、ゴールデンウィークのかき入れ時にもかかわらず、閑古鳥が鳴いている状況。「いずれのホテル、旅館も稼働率は3割程度」(同)だという。その影響は、おのずと“夜の町”にも……。
ご存じのとおり、最初の熊本地震が起きたのは4月14日の21時半頃。別府市は震度2という小さい揺れだった。それだけに、これほど深刻な被害になるとは予想だにしなかったという。宮崎から週5日“出稼ぎ”に来ているという女性が話す。
「最初の地震のときはマットプレー中だったこともあって、まったく気づかなかった。天井のエアコンからポタッて水が落ちてきたので、『何かあった?』って思った程度」
別の客引きも「地震がおさまってから出てきたお客さんは『地震中も萎えずにできた!』って満足そうだった(笑)」と振り返る。そんなほのぼのムードは16日の本震で一変する。
「観光客も出張客もいなくなってしまって、客の入りは5~6割減ってところ。おかげで、女のコが稼げなくなってしまったから、普段は週2日しか入っていないコが週6日入ってます。すぐかわいいコつけられるから遊んでいってくださいよ」
こう話すのは、別府駅南口から徒歩10分、県内随一のソープ街の客引き男性だ。
別府のソープ街は明治12年に創設された市のシンボル「竹瓦温泉」(入浴料100円)を取り囲むように20件あまりのソープランドと数件のヘルスが並んでいる。その竹瓦温泉も客入りは大幅減。従業員は次のように話す。
「震災前は中国人や韓国人などアジアの方々が大勢いらして脱衣所も入浴場も非常に混雑していたのですが、観光客は半分以下に落ち込んでいます。常連さんは、『ゆっくり入れる』と喜んでいますが、周辺の飲食店やお土産屋さんの売り上げの落ち込み具合は深刻なようです」
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