今さらだけど「コンピュータの2000年問題」って結局どうだったの? 飛行機の墜落まで噂されたミレニアム前夜の真相
「2000年問題」以降、毎年のように政治、経済、教育とあらゆる分野で、“20XX年問題”が取り沙汰される。しかし、直前にこそ大騒ぎするものの、喉元過ぎれば、そんなことなど忘れてしまうのが世の常。果たして、当時話題になったあの問題は何事もなく沈静化したのか? それともいまだに大問題であり続けているのか? 20XX年問題のその後をしつこく追ってみた!
…Y2K問題(ミレニアム・バグ)/2000年問題
20XX年問題の中でもっとも知名度が高く、原点ともいえる存在が「2000年問題(Y2K問題)」だろう。コンピュータが日付を取り扱う際、西暦を下2ケタで処理していたため、“2000年”を“1900年”と認識してしまうことでさまざまな誤作動が懸念された。当時、停電や医療機器の停止、飛行機の墜落、ミサイルの誤発射などの危険性がセンセーショナルに報道されたため、時代の世紀末ムードとも相まって’99年末にかけて不安が広がった。
IT産業アナリストの佃均氏は、その時代背景をこう語る。
「’60年代に開発されたコンピュータのメモリは128KBや256KB。今やスマホですら16GBや32GBの時代ですから、どれだけ少ないかわかりますよね。なるべく容量を食わないために、2ケタが精いっぱいだったんです」
飛行機の墜落まで噂されたミレニアム前夜の真相とは
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