ブームが去った“読モギャル”の価値急落が止まらない「60分1万5000円のデリヘルで働いてます」
雑誌全盛期に注目された“読者モデル”(以下、読モ)という存在。渋谷や原宿にいる若い女のコたちは、だれもが読モになることを目指したほどだ。だが、出版不況の現在、かつて人気だった女性ファッション誌が相次いで廃刊するなど、憂き目にあっている。
そもそも読モとは、プロのモデルではない。あくまで“読者を代表するひとり”。高身長でルックスが良いなど、本来のモデルとしてのスペックを備えている読モは少ない。いわば素人に等しいのである。
益若つばさや鈴木奈々など、テレビや芸能界にも進出し、タレントとしてポジションを築くことができた読モはいい。だが、ブームが去った今、なにものにもなれなかった“その他大勢”の読モたちはどうしているのだろうか。じつは、人生が狂ってしまった人も多いのだ……。
ブームが去る前、雑誌や読モの限界を未然に察知し、結婚して主婦になった人はいい。それはそれでめでたしなのだが、一方で、今でもモデルの夢が諦めきれない人もいる。
元某ギャル雑誌(※現在は廃刊)で読モをしていたAさん(20代後半)は、コンビニでアルバイトをしながら、たまに“モデルの仕事”も続けている。
「当時は雑誌のメインモデルになって、巻頭ファッション企画に呼ばれれば、撮影のギャラが1回3万円ぐらいもらえたみたいです。ストリートスナップでも1万円とか。私はそこまでのポジションにはなれなかったので、もう少し安かったんですが……。いろんなブランドから洋服がプレゼントされることもあったり、たまに良いギャラで広告に出させてもらうこともあるなど、メリットは大きかったんです」
読モとしてそれなりに楽しんでいたというAさんも20代後半。ティーン向けのギャル雑誌に出るわけにもいかないだろう。そんな彼女の現在の“モデル活動”とは……?
「年齢が年齢ですし、自分のレベルは理解しています。モデルで食べていこうとは思っていません。それでも……まだほんの少しだけ夢を見ていますよ。いまは写真素材の仕事とか。そのモデル。1回のギャラは数千円から。まあ、カラダのパーツやイメージ中心でほとんど顔は写らないんですけどね」
気丈にふるまうAさんだったが、その表情は少し寂しげだった。
今でもモデルの夢が諦めきれない人もいる
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ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo
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『実録!いかがわしい経験をしまくってみました
』 ウサン臭い通販を試してみたり、怪しい客引きについていってみたり……。挙げ句の果てにヤクザに軟禁されるなど、すべて実体験の体当たりルポ! |
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