「ラ・ラ・ランド」おっさんに20代OLが不快感を示す理由って?
現在公開中のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(デイミアン・チャゼル監督)が話題だ。第89回アカデミー賞では最多6部門を受賞し、賞を総ナメ状態。本場アメリカでの人気はもちろんだが、いま日本でもラ・ラ・ランド旋風が巻き起こっている。
なんと、若者たちの評判をどこかで聞きつけたらしい30代後半のおっさんたちが、こぞって「ラ・ラ・ランド」を見て、あろうことかハマっているというのだ。
むろん、単に映画にハマるだけなら問題ない。おっさんにも恋愛映画を見る権利はある。
問題はその絶賛っぷりを職場の同僚、さらにFacebookをはじめとするSNSで発信し始めてしまっていること。これに「お前の感想なんて聞きたくない」と不快感を示す20代女性が続出。
美しい音楽と夢を追い続ける男女2人の出会いを描いた同作が、なぜそれとは無縁なおっさんの心を突き動かすのか。そして、あろうことか「批評」「感想」という名のもとで“タイムライン公害”を生み出しているのか。
ラ・ラ・ランドを見終えた20代女性が、この2週間の被害状況を語ってくれた。(※文中に、一部ネタバレ箇所があります)
特に20代の若者からの人気は高く、Instagramでも「泣ける」「マジやばい、ラ・ラ・ランド絶対2回目見る」という感想とともに劇中に流れる音楽を買ったという人が続出。「#ラ・ラ・ランド」のハッシュタグは50188件(3月21日現在)で、今も増え続けている。
舞台は夢追い人が集まる街ロサンゼルス。物語はこだわりのジャズバーを開くのが夢のライアン・ゴズリング演じるセバスチャンと、女優を夢見るエマ・ストーン演じるミアが出会うところから始まる。夢を追う2人は互いに惹かれ、いくつもの季節を数えていく。
しかし、次第に立場と心境の変化が起き…。
もしもあのとき、ああしていれば。あの時出会った恋人と結婚していれば…。そんな「タラレバ」が観客の個人的な経験とシンクロし、“泣ける”と評判の同作。
さらに、軽快なダンスと共に流れる美しい音楽、ミアをはじめとする女性たちのカラフルな衣装。そんな絵になる美しさは若い女性のハートを射止めるには十分。
東京で桜の開花宣言が発表された今週、ラ・ラ・ランドは今春の注目度ナンバー1の映画といってよいだろう。
だが、いま同作を巡って一つの事件が起きている。
「ラ・ラ・ランド」を見たという20代女性たち曰く、この作品に関連して自分の周りで不快な現象が起こっているというのだ。
おっさんも「ラ・ラ・ランド」を見始めてしまった
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