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「ラ・ラ・ランド」おっさんに20代OLが不快感を示す理由って?

すでに2回見たアピールおっさんが早くも登場


 IT企業で働く織田麻理恵さん(仮名・27歳・新宿区在住)は、かつて「シン・ゴジラ」公開時に職場で続出した「もう2回見たマウンティング」が始まっていることを嘆いている。 「昨年、『シン・ゴジラ』にハマった同じチームの37歳の先輩が今度は『もう2回見た』とこの映画を強く押してくるんです。その人は『今年1番、映画史に残る傑作!』と3か月に1回くらい言うタイプの人で、物事をどこまでも短期的にしか見ていないタイプ。こういうおじさんってすぐにアツくなって、また冷めて違う映画にハマるんですよ」  麻理恵さんの周りの同僚はその先輩をどこまでも冷めた目線で見ているとか。

「お前、別にミュージカル映画なんて好きじゃなかったじゃん」

 さらに、麻理恵さんはラ・ラ・ランド絶賛おじさんへの怒りを続ける。 「何が1番ムカつくかって、『ミュージカル映画がちょっと苦手という人こそ観に行ってほしい』とリコメンドしてくること。お前、別にミュージカル映画なんて好きじゃなかったじゃん!そもそも、これまでミュージカル映画をどれだけ見てんだよと疑いますよね」  職場の雑談やSNSで何かと話題となっている「ラ・ラ・ランド」。それゆえ、評判を聞きつけたおっさんが来週以降、大挙映画館に押し寄せることが予想される。すると今以上にTwitterやFacebookには誰からも頼まれていない「ラ・ラ・ランド批評」が書き込まれるだろう。 「2週間後くらいにビジネス誌系のWEBメディアで『ラ・ラ・ランドが予想外に日本人にウケている理由』みたいなタイトルの記事が出そうですよね。そしたらさらに被害状況は拡大するでしょう。その記事を何でも上から目線でコメントしたがるおじさんがNewsPicksで感想を投稿。でも、そんなの若者は読まない。どこまでも観客不在の構図です」(ネットニュース編集者・27歳・同志社女子大学卒)  こうしたおっさんたちの傍若無人な振る舞いをどこまでも冷ややかに見つめている若者たち。ラ・ラ・ランドに感動するのは悪いことではないが、その感動はいたずらに発信すると若者から嫌われるリスクは高い。軽快な音楽を全身で感じたあとの高揚感は、映画館を出た後は、心の片隅に置いておくのがよいかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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