更新日:2022年08月25日 09:06
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「ラ・ラ・ランド」おっさんに20代OLが不快感を示す理由って?

「恋人とは見ちゃいけません」と上から目線で警告投稿

「六本木ヒルズのTOHOシネマズでラ・ラ・ランドを見てきたらしい39歳の上司がFacebookで長々とその感想を投稿していました。3年ほど前からおじさんしか更新してないFacebookのタイムラインでしたが、先週だけでもラ・ラ・ランドの感想を投稿しているおじさんが4人。これは異常な値です」(真由さん・仮名・27歳・広告・港区在住)  真由さんがおっさんたちの異変に気づいたのは、彼らが共通して“ある文章”を投稿していたことだ。 「<これから見ようと思っているみなさん。この映画は元カノに会いたくなるので危険です(笑)。夫婦で見るのもおすすめできないかな(笑)>と、なぜか上から目線でアドバイスしてくるんですよ」  曰く、30~40代のおじさんに限って、先に見たほうがエラいと言わんばかりにラ・ラ・ランドマウンティングを仕掛けてくるという。 「そもそも、映画のオチ的に元恋人に会いたくなるようにつくられてるんだから当たり前じゃん」と真由さん。 「『恋人とは見に行かないでください』っていう投稿がウザいですね。この映画を見たくなるようなうまいキャッチコピー考えた俺、的なドヤ顔をしてるんですが、それってみんな言ってることに気づけよ(笑)」。

ラ・ラ・ランドにハマれなかった女の肩身が狭すぎる

 映画関連の会社で働く中井沙知絵さん(仮名・28歳・世田谷区在住)は、職場で上司が口にするラ・ラ・ランドトークに辟易している。 「正直、私はラ・ラ・ランドにハマれなかった側です。『Another Day of Sun』とか音楽は素敵だし、特にオープニングシーンが好きだけど、ストーリーは陳腐。最後のオチも既視感があるし、泣けなかったですね。でも、職場では41歳の学習院卒の既婚上司が絶賛。先週『この歳だけどラ・ラ・ランドハマっちゃったよ。見るなら絶対IMAXで見てこいよ!』と私を含む事務のコたちにやたらとすすめてきたんですよ」  もちろん、沙知絵さんは上司の前で自分の感想など口にできない。さらに、その絶賛一辺倒の空気はFacebookではより濃くなっているという。 「ラ・ラ・ランドが微妙なことをFacebookで投稿できない雰囲気がすでに醸成されてますね。おじさんの絶賛投稿にはさらに別のおじさんから絶賛するコメントがつく。地獄です。『ラ・ラ・ランドマジでよかった』が前提で会話が始まるので、こちらは息を止めてじっとその場を耐えています」
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すでに2回見たアピールおっさんが早くも登場
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