セックス依存症…許される不倫の境界線【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その175 ―
最近芸能人の不倫騒動が連日のように報道されていますが、ニュース量のほうが多くて、もはや誰も不倫のニュースに耳を傾けないのではないか。そんな時代の変化をひしひしと感じています。そもそも北朝鮮のミサイルが日本上空を通過するってタイミングで、不倫のニュースばかり流しますか? もっと先に報道すべきことがあるでしょ、そう思えてなりません。
最近の不倫ニュースを賑わしているお笑い芸人は過去にも何度か不倫騒動があり、今回もまたって、懲りないですねえ。「一線は越えてない」というフレーズが一人歩きして、年末の流行語大賞を取るような勢いです。不倫相手とホテルまで行ったけど、未遂でしたと素直に認めたから偉いんですけどね。その先は大人の判断で想像をしましょう。
そもそも不倫とは当事者間の問題であり、第三者には関係ない話です。我々民間人は特にそうでしょ。当事者間がクリアならば、揉めないと。ただ芸能人はCMなどにも出ているので、倫理的にどうなの? という疑問符がつきます。そこが問題だったのです。しかも、お前だけ家庭を持ってお金をたらふく稼いで、さらに「愛人だと、ふざけんじゃない!」というやっかみもあると思います。というか、やっかみがほとんどでしょ。
でも、最近の不倫騒動でちょっと風向きが変わって来ている傾向があります。アラフィフ女優の手つなぎ不倫でも正直に気持ちを語り、「怖くてまだ夫とは喋っていません」などと言われると、逆に同情したりして。
そんなわけで2017年夏の多少許せる不倫についていろいろ書いてみたいと思います。具体的に許せる不倫とはどういうケースか。
①正直に語る人
不倫報道が出たら速攻で平謝り、そして奥さんの激しい怒りを受けて座敷わらしのように正座して、説教を受ける。これなら多少やっかみ部分が減って、皆さんの怒りは収まるかも。
②速攻別れた人
一時の気の迷いでしたと速攻不倫相手と手を切り、元の鞘に戻る人。さすれば不倫が浮気になり、しかも未遂と自分でいえば、「魔がさした」ということで、大分非難されなくなります。まあこれは必須アイテムですよね。
③過去に大病を患った人
白血病だった俳優、胃がんで胃を摘出したお笑い芸人など一時は死を意識し、そこから復活した人は個人的には許したいです。拾った命なのだから、好きに使っていいと思うのですが。まあそれでもハリウッドで活躍するぐらいの大物となると、「心技体」と横綱並みの素晴らしい人格を求められるので、痛し痒しってところですけど。
④お笑い芸人
同じ芸能人でも、お笑いの方は1回ぐらいの不倫騒動があっても、ちょっとした謹慎で戻れると思います。アイドルや独身女優は清純派で、不倫にむしろ厳しそうなキャラだから、やってはいけないのです。あなたが率先して不倫しちゃ、あかんやろ~。そういうことですね。
⑤50歳を過ぎた女優と70歳を過ぎた男優。
もう50歳過ぎた女優さんとか、更年期障害もあるでしょう。女性として謳歌できるのは残り短いです。そしたらあとは、当事者同士で解決すればいい。マスコミが突っ込まなくてもいいと思うんですけど。男性だったら70歳ぐらいですかね。おじいちゃんの年齢になったら、好きに生きて構わないと思います。むしろ不倫を誉めてやりたいくらいですわ。
⑥別居歴が長い人
いろいろ事情があって、実情としては結婚生活が破綻している人とかは、不倫してもあまり咎めない方がいいんじゃないですか。某国会議員の、不倫相手の議員さんはダメですよ。自分で結婚生活が破綻していると言ってるだけですから。第三者が見て、結婚生活が破綻している人、そういう人のことですからね。
⑦セックス依存症の診断書を持っている人
アメリカのプロゴルファーみたいに、セックス依存症になったら仕方ないです。誰もセックス依存症の診断書を見たことがないので、是非見たいです。診断書を公開したら、それは病気なのだから、仕方ないですよね。多少の同情が集まるかも知れません。
以上、7つほど挙げましたが、そのうち2~3つあてはまる人は、不倫しても滅茶苦茶干されることはないですかね。けどこれは私案ですから、これを真に受けて不倫しないで下さいね。
女性で最近アンダーヘアを処理するのが流行って来て、ある先端女性の間では当たり前のことになっているようです。このネタは3年前に、ここで書いたのですが、全くウケずで、ガン無視されました。このように3年で時代の風潮は変わります。芸能人の不倫も、ある条件を満たせば部分黙認というか、糾弾されつつも、復帰は早い時代になってきたのではないでしょうか。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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