ハイボールの語源は? チェイサー=水じゃない? 知ってて得するお酒の話
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第2回 ―
今ではBARはもちろん、ほとんどの居酒屋で提供されているのがご存じ「ハイボール」。サントリー角瓶のハイボールは「角ハイ」と呼ばれ、一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。
ハイボールはウイスキーのソーダ割のことです。角瓶&ハイボールということで、「角ハイ」となります。ウイスキーの銘柄はもちろん何でも構いません。スコッチだけでなく、バーボンでもジャパニーズでもハイボールと頼んでOKです。ウイスキー30~60mlを3~4倍のソーダで割って出してくれます。氷の有無は店によって異なります。
さて、このハイボールという単語、できて100年くらいしか経っていない言葉なのに、語源さえあやふやです。ゴルフ場でウイスキーのソーダ割を飲んでいたところに高いボールが飛び込んできたという説や、19世紀アメリカの鉄道で使われていた気球を上げる信号係がウイスキーのソーダ割が好きだったとか、その気球を上がっていくボールに見立てた説などがあります。ここまであやふやだと語るほうが危険です。「諸説あるよね」がベストではないでしょうか。
そして、明確な定義もありません。ウイスキーのソーダ割が発祥であることは確実なのですが、他のもので割ったものに対して使うこともあります。しかし、あえて当連載では、普通でオススメしたいと思います。
たしかに、ウォッカハイボールでもテキーラハイボールでも通じますが、オーソドックスにウォッカソーダとか、ウォッカのソーダ割と注文したいところです。ちなみに、海外でハイボールと言っても通じません。「ウイスキー&ソーダ」と注文しましょう。日本でもウイスキーのソーダ割、と注文してもまったく問題ありません。「ぷっ、ウイスキーのソーダ割はハボルって言うんだよ(笑)」なんて、絶対に思われないので安心してください。
ちなみに、酎ハイ(チューハイ)は、焼酎ハイボールの略です。しかし、これは日本で商標のカテゴリーになるほどの一般単語となっているので、気にする必要はないでしょう。
ハイボールの語源って知ってる?
1
2
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ