まんしゅうきつこが男性サウナー2人を迎えて底なしのサウナ愛&爆笑エピソードを語る
―[SPA!創刊30周年]―
『週刊SPA!』創刊30周年を記念し、全12日、15公演にわたり開催されている「SPA!フェス」。5月25日は異色マンガ家のまんしゅうきつこ先生が登場。現在、SPA!で連載中の実録銭湯漫画『湯遊白書』では、アルコール依存ならぬ“サウナ依存”にハマっていく過程が描かれている。今回のイベントは、そんな、作品内でサウナデビューを果たしたきつこ先生(以下、きつこ)が、ヨッピー(銭湯神)、サウナーヨモギダ(プロサウナー)の2人を迎えてサウナ愛を語り尽くす「混浴サウナ放談」。いざ、入湯~!
会場は満員御礼。司会進行役は年間サウナ浴数が700回にのぼるというヨモギダ。
まずは銭湯神・ヨッピーが自己紹介。「本音は“サウナ神”を名乗りたかった……けど、編集からサウナはガチ勢が多いのでNGに……」という経緯を語り、笑いを誘った。
一方のきつこは、「5年くらい前、アル中の診断を受けたことをヨッピーに話したら、『サウナと水風呂の交換浴がいい』とアドバイスをもらったのがサウナにハマり始めたきっかけ。水風呂に入れたのは、もう少し後のことでしたけど」と語った。
人にサウナを薦めるのが好きなヨッピーらしいエピソードだが、実際、ヨッピーのもとには「自律神経失調症で休職していた夫が、サウナを知って職場復帰しました」「甲子園の取材でぶっ倒れそうだった朝日新聞の記者さんにサウナを教えたら、神戸サウナにハマり始めて、炎天下での取材も楽になった」などの感謝の報告が来たという。
イベント自体は、一問一答形式で登壇者たちが「サウナあるある」を披露していく形式。
ヨモギダ:定番ですが、「サウナのここが好き」についてはどうですか?
きつこ:セルフお祓いができるところです。私、取り憑かれやすいんですよ。サウナを知る前は、山盛りの塩をお風呂に入れて日本酒を頭からかぶって入るって作法をしていて…。これがすごい効くんですけど、サウナと水風呂も同じ効果があったんです。
ヨッピー:サウナの中はみんなフルチンで上下関係がないところが好きですね。上司と部下で入ることもあるけど、上司がいくら威張ったところで、全部出してるじゃないですか。特に好きなのが、後輩が先輩を水風呂に誘うシーン。美しい光景だなっていつも思います。自分は好きな銭湯を紹介するので、銭湯で会って握手を求められることも多いんです。ただ、そのときは僕もフルチンですからね(笑)。
ヨモギダ:「自分流の入り方」ってありますか?
ヨッピー:首を伸ばしたり、ストレッチすること……かな。そんなにハードにはやりませんよ。せいぜい上半身をほぐすくらい。
ヨモギダ:たまに、すごく激しい人いるんですよね。今日もイベント前に銭湯サウナに行ってたんですけど、腕立てを10分以上したり。
きつこ:体を何回も洗うことですね。体洗ってサウナ入ったとき、すこしザラっとくるというか、垢が出るときってありますよね。だから、最近はサウナ→洗体→水風呂のローテーションが好きで。あがってからは、ボディクリームをベタベタに塗るから乾燥しないんですよ。
ヨモギダ:そんなに洗って大丈夫ですか、皮膚、なくなりません? それが正しいやり方かは微妙だと思うので、皆さん、自己判断でお願いしますね。ちなみに僕は、何回も言ってますが、水風呂スタート、水風呂フィニッシュです。
ヨッピー:冬でも!? 水風呂から入ります?
ヨモギダ:冬が一番気持ちいいんですよ。まったく寒くないですね。常に体が火照ってるのかわからないけど、冬、コートを着るのやめたくらい。サウナを始めてから、寒さにすごく強くなりましたね。
ヨッピー:それ、強くなったんじゃなくて、バカになったんじゃ……(笑)。でも、僕も体温高いほうで、夏場なんて露骨に奥さんから嫌がられます。寝てるときも、気づいたら布団の隅に追いやられる感じで。実際、サウナーって平熱高いんですかね?
きつこ:私、すごい冷え性だったのが、1度くらい平熱が上がりましたよ。
会場:おおーッ。
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