更新日:2022年12月30日 10:41
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渡辺麻友の“後継者”、小栗有以はAKB48の顔になれるのか?

 AKB48グループの、現在の“顔”は誰なのか――。  年に一度、その答えが導き出されるイベント「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙」が、6月16日に開催された。トップを争うと有力視されていたのは、SKE48の松井珠理奈と須田亜香里、HKT48の宮脇咲良、NGT48の荻野由佳だった。  結果は、松井珠理奈が初の栄冠に輝き、SKE勢のワンツーフィニッシュ。AKB48からの最高順位は岡田奈々の5位だった。昨年、グループをエースとして支え続けた渡辺麻友が卒業したことで、AKB48グループのイベントでありながら、トップ争いのなかに、AKB48メンバーの名前がないという事態になったのだ。  この渡辺から後継者として指名されていた、AKB48の小栗有以は25位。前回の51位からジャンプアップとはなったものの、振るわない結果とも考えられる。今回の総選挙投票権が封入されたシングル『Teacher Teacher』のセンターを務めていたからだ。

小栗有以

 これまでの歴史において、総選挙前のシングルでセンターを務めたのは計9人。それぞれが総選挙で上位に入る有力メンバーたちだった。この9人のなかでもっとも順位が低かったのは、『翼はいらない』でセンターを務めた向井地美音で、その年の順位は13位。 ●2017年『願いごとの持ち腐れ』 松井珠理奈 3位 宮脇咲良 4位 ●2016年『翼はいらない』 向井地美音 13位 ●2015年『僕たちは戦わない』 島崎遥香 9位 ●2014年『ラブラドールレトリバー』 渡辺麻友 1位 ●2013年『さよならクロール』 大島優子 2位 渡辺麻友 3位 板野友美 11位 島崎遥香 12位 ●2012年『真夏のSounds good!』 前田敦子 出場せず ●2011年『Everyday、カチューシャ』 高橋みなみ 7位 前田敦子 1位 ●2010年『ポニーテールとシュシュ』 高橋みなみ 6位 前田敦子 2位 ●2009年『涙サプライズ!』 前田敦子 1位  このそうそうたるメンツと比べてしまうと、やはり25位は見劣りしてしまう。それだけに、小栗のセンター登用は異例の大抜擢であったことと、その期待度が伺える。  センター抜擢が発表される約1ヶ月前のインタビューでは、「パフォーマンス力とかMC力を上げてから(センターに)立ちたい」「先輩がAKB48として守り続けてきたものをもっと勉強して、そこに自分の気持ちを乗せてからじゃないと、センターには立てないと思う」(『AKB48 Team 8 4th Anniversary Book』より)と語っていた。まだグループを背負う存在になる覚悟は固まっていなかったのだろう。  選抜総選挙の結果、小栗はスピーチで「今回の表題曲でセンターを務めさせていただいて、センター務めたからには、総選挙で上位にいかなきゃいけないと思っていました。うれしい反面、プレッシャーもありました」と心境を明かしながら、今後について「私はAKB48を進化させる先頭を走りたいです。いや、絶対に先頭を走ります!」と力強く未来を見据えていた。  同じステージで、現在のグループのあり方に悔しさをにじませていたAKB48の先輩たちとは対象的だ。 「新しいグループや輝かしい過去と比べられて、メンバーみんなで悔しい思いをする時がある」(12位・高橋朱里) 「AKB48グループは勢いがないと言われてしまうことがある。私たちの世代の頑張りが足りないせいで……」(6位・総監督・横山由依) 「AKB48のシングル選抜を決める選挙なのに、AKBのメンバーがトップを争うことができない状況がとても悔しい」(5位・岡田奈々)  こうした状況で、“輝かしい過去”を築いた渡辺麻友の後継者が「先頭を走る」と、前を向いた発言をしている。まだ16歳という若さで、過去を知らないからこそ、無邪気に前を向けるのだろうか。
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渡辺麻友が小栗を“後継者”指名をした理由
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