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高校中退・24歳アルバイト女性の負の連鎖。貯金はゼロ、正職には就けそうもない

 アルバイト生活を続ける若者たちが貧困に陥ってしまう例は枚挙にいとまがない。そこから抜け出すことはできるのか。新しい職を求めようにも学歴が壁となるケースは多々あるが、高校中退のアルバイト女性・桜井真由さん(仮名・24歳)には、その気力さえも削がれてしまっているようだ。
貧困

※写真はイメージです

貯金ゼロ…24歳アルバイト女性が突きつけられた現実

 真由さんは昨年、3年間同棲して結婚まで考えていた彼に突然「好きな人ができた」とフラれてしまった。部屋を追い出されてしまい、都内の実家にしばらく戻ることになったのだが……。 「彼と別れて落ち込んで、1か月ほど寝てばかりの生活を送っていました。ようやく花屋で週3のアルバイトを始めるまでに回復してきた矢先、実家から出ざるをえなくなってしまいました」  真由さんの両親が田舎暮らしを始めるからと実家のマンションを引き払い、山梨県に引っ越すことになってしまったそう。 「そのまま両親の家に住めれば良かったのですが、10万円を渡されて『もう大人なんだから自分でなんとかしろ』って。慌てて敷金・礼金0で家賃5万8000円の部屋を借りました」  貯金も無く、ひとり暮らしは初めての真由さん。テレビも冷蔵庫も買う余裕はなかったが、なけなしのお金で洗濯機を購入したという。 「リサイクルショップで1番安いヤツを買ったんですが、有ると無いとでは大違い。コインランドリーって面倒臭いし高いですよね。テレビや冷蔵庫は無くてもなんとかなるかなと思いまして……」  週3だったアルバイトを週5に増やしたが、それでも月収は約15万円。生活することの大変さを実感したという。 「実家にお金を入れたことも無いし、彼にずっと家賃を払ってもらっていたので……ひとり暮らしってこんなにお金がかかって大変なんだと驚きましたね」

食費を切り詰めた結果、やる気がでない

 では、現在の暮らしぶりはどのようなものだろうか。「以前は何の躊躇もなく買っていた洋服や嗜好品などにもまったく手を出せなくなってしまった」と真由さん。食費を切り詰めてなんとか生活できるレベルだという。 「朝食はいつも100円ショップの食パンに納豆を乗せてトースターで焼いたもの。あとは基本的に水しか飲みませんね……野菜やお肉はずいぶん食べてないです」 貧困 もうひとつアルバイトを掛け持ちしようと考えてはいるが、負の連鎖は続く。 「ろくな物を食べていないせいか、頭は常にボンヤリしているし、毎日ものすごく疲れてしまってこれ以上働ける気がしない。休日はずっと寝ている状態ですね。でも、もっと収入を増やしてちゃんとバランスの良い食事をしないと体調も悪いままで、ずっと負のループ状態なのはわかっているのですが……」
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高校を中退「今後たいした職には就けそうにない」
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

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