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無料でGoogleより高速なネット環境と匿名性を得られる「1.1.1.1」の使い方

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第24回~

 ブラウザの上部にURLを入力すると、ウェブサイトが表示されるのはご存じのとおり。ただ実際のところ、ウェブサイトの識別にはIPアドレスが使われており、URLをIPアドレスに変換する仕組みが利用されている。この仕組みはDNS(Domain Name System)と呼ばれており、Windows 10では自動的に取得するようになっている。契約しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)もDNSを用意していることが多く、手動で設定を変更することも可能だ。

基本的なDNSの仕組み。総務省「国民のための情報セキュリティサイト」より

 基本的に、問題なくインターネットを利用できているなら、DNSを変更する必要はない。しかし、利用するDNSによってはIPアドレスの変換が遅いこともある。当然、ウェブページが開くまでに余計な時間がかかってしまう。  そのうえ、ウェブ閲覧の情報を収集されてしまうという可能性もある。例えば、DNSによっては危険なウェブサイトへのアクセスを遮断してくれるサービスを提供しているところがあるのだ。このようなサービスを提供できるのも、URLをIPアドレスへ変換する際にチェックしているからだ。

Googleより高速なDNSサービス「1.1.1.1」って?

 ユーザーとしては、高速で情報を収集されず、無料で手軽に使えるDNSが欲しいところ。有名どころでは、2009年にGoogleが公開した「Google Public DNS」がある。しかし、今年に入って、さらに高速な「1.1.1.1」というサービスがお目見えした。

Cloudflare社が提供している「1.1.1.1」

 同サービスは、この春から提供されていたが、11月11日にはiOS/Androidアプリもリリースし、PCでもスマホでも利用できるようになった。DNSの設定を1.1.1.1に変更すれば、即恩恵を受けられる。  DNSに負荷をかけて反応速度を計測するDNSPerfの計測結果によると、平均的なISPの反応速度は68.23ms、Google Public DNSは33.85msのところ、1.1.1.1は10.95msだったという。さらに、1.1.1.1は、変換したIPアドレスの記録を取らないと宣言し、毎年システム監査を受け、それを証明するとしている。
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今すぐできるスマホとPCの「1.1.1.1」の設定方法
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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