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良い条件で転職できるのは何歳まで? 大企業と中小企業で違いも

 ある程度年を重ねると、人生の“タイムリミット”をさまざまなジャンルで意識し始めるもの。例えば昇進や転職などの年齢の限界はどこにあるのか。専門家を取材し、限界年齢を算出した! 男の[限界年齢]を大調査

「転職35歳限界説」が崩壊したのは本当か? 転職できる上限は!?

 転職業界では常識だった「35歳転職限界説」。近年はそれが崩れ始めているという。 「背景にあるのは、若い世代の人口減少。特に人手不足の著しい中小企業では、『年齢については贅沢を言わないから、実力がある人なら40代でも欲しい』という企業も多いです」(人事コンサルタントの城繁幸氏)  総務省労働力調査によると、’17年の35~44歳の転職者数は前年比で6万人増となっている。
男の[限界年齢]を大調査

35~54歳までが増えているのがわかる。「35歳転職限界説」が崩壊したのはデータにも表れているのだ(総務省労働力調査より)

「現在の40代には、団塊ジュニア世代という人口のボリュームゾーンがあり、多くの企業が彼らに頼らざるを得ない状況。サービス業や小売り、建設などの人手不足の業界では、転職のチャンスは大きい」  一方でキャリアアップの転職となると、やはり40代、50代ではチャンスは小さくなる。 「何かしらのコアになる能力と、それを応用できる柔軟性があれば、同業他社や近い業界で40代でも採用されるでしょう。一方で大企業に役職のある人でも、新しい物事への興味もないような人は、前向きな転職は厳しい」
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好条件の転職が可能な限界年齢は?
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