先日、発売されたユニクロ渾身のコレクション「ユニクロU」。エルメスのディレクションを経験した世界最高峰のデザイナー「クリストフ・ルメール」とのコラボレーションです。メルカリなど転売市場でも定価の数倍で取引されているものまで出てくるほどの人気っぷり。 　今回はそんなユニクロUのなかから大人が買うべきアイテムとその着こなし法をお教えします。というわけで、使っているアイテムは小物以外すべてユニクロUです。 　Style1はコートスタイル。定番のステンカラーコートですが、これが案外スゴい奴。撥水性があり、雨を防げるのはもちろんなのですが、内部の湿気を出す透湿性も備えています。 　電車の中に入ると、外との気温差で汗だくになることがあるでしょう？ でも、コートを脱ぐようなスペースの余裕もないし、そこまで長時間乗っているわけでもない。皆、あの汗だくの不快感を我慢するわけですが、さらに電車を降りて外気に触れると今度は気化熱で体温が奪われ、風邪をひく原因にもなる。都市生活者特有の悩みだと思いますが、これが透湿性という蒸れを逃がす機能で解決しているのがこのコート。 　通常展開されているコートよりユニクロUでは着丈を長くし、よりスタイリッシュに見せています。コーディネートはスタンダードにスラックスと合わせていますが、地味にならないようにカラフルなニットをインナーに。 　Style2は同じように透湿性を備えたパーカーコート。ダークトーンのコートは春っぽい季節感に欠けるため、そんなときは思い切って色の入ったパンツを選んでみましょう。ベージュピンクカラーのパンツは一見派手ですが、スラックス型で素材も艶がある大人仕様な一枚。これなら野暮ったくならずに季節感をまとえます。黒コートの出番が多い方には特におすすめです。 　Style3はスーツ。「ユニクロでスーツ？」と思うかもしれませんが、年々展開型数が増えており、もはやユニクロはビジネスシーンまで網羅しようとしております。今回のユニクロUではポリエステルで耐久性が高いけどウールライクに見える「擬似高級スーツ」をリリース。見ての通り、ツヤ感はブランド物のそれ。どこからどう見てもユニクロとは思えません。Tシャツを入れればデートシーンにも使えます！ 撮影／岡戸雅樹　衣装／すべて私物ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）